東大よりハーバードを目指すエリート高校生たち(後編)
2009年05月21日18時50分 / 提供:YUCASEE MEDIA (ゆかしメディア)
東大よりハーバードを目指すエリート高校生たち(前編)
■海外大学への進学準備はいつからスタート?
―海外の一流大学に進学するためには、いつから準備をすればいいのでしょうか?
「少なくとも、中学の初め頃には、親子そろって志を持っていないと難しいですね。それまで全く海外を考えていなかった子がいきなり高校から海外を目指しても、語学面などで間に合わないことがあります。中学校の頃から日米併願を前提に入れて、高校でどちらか1本に絞ればいい。日本も大学のレベルが低いわけじゃないですし、やりたいことがはっきりしているなら、日本の大学を選べばいいのです。」
―幼少の頃から準備を始めるほど有利ということはありますか?
「それは親の考え方次第ですね。小さな頃からゆっくり始めてもいいし、帰国子女など語学力がある子は高校に入ってからでも大丈夫な場合もあります。ただ、親はまず子供が小さい時から、子供を『日本人』として育てたいのか、それとも『外国人』として育てたいのかをはっきりさせた方がいいです。
この場合の『日本人』の意味は、日本人としてのアイデンティティをしっかり持って、海外で学んでも将来的に日本に帰ってくる人のことです。『外国人』というのは、日本人のアイデンティティはないものの、海外でバリバリ活躍できて、日本に帰ってこない人たちのこと。今は幼少の頃からバイリンガル教育も盛んに行われていますが、インターナショナルスクールで育つと、日本語や日本文化を忘れてしまうこともあります。しかし海外で生涯過ごす人に育てることが目的なら、別にそれでも構わないわけです。全部なんて手に入れられないですから。親がまずビジョンをはっきり持つことです。」
■カリフォルニアから始まった森田さんの海外生活
―12歳でカリフォルニアに移住されてから色々な大学を転々とされていますが、森田さんにとって大学とはどんなところですか?
「僕にとって、大学はやりたいことをやるためのツールです。やりたいことを追求して行ったら転々としてしまっただけです。実家が近かったので、まずカリフォルニア大学バークレー校に入学。当時は総理大臣になりたいという夢があったので(笑)、政治経済を専攻しました。でも上から何かを変える大変さを知って、ならば下から社会を変えられることをしようと思い、教育に興味を持ちました。
ハーバード大学教育大学院の後、ケンブリッジ大学でインターネットを専攻しました。当時インターネットはそれほど普及していなかったのですが、ネットと教育を合わせたら、直接教えるよりずっとたくさんの子供たちに教えられると思ったんです。その後、よりネット環境の良いアメリカのコロンビア大学へ。でもその頃、ちょうど勉強するのにも飽きてきたので、日本に戻って会社を立ち上げることにしました。研究は続けたかったので、今も東大に通っています。
僕は全部目的があって大学を動いてきました。『俺はこれを学びたいから教えろ!』ってくらいの勢いの人じゃないと、多分海外ではのびのび過ごせないですよ。受身だったり、なんとなく海外に行きたいくらいの感覚では無理ですね。知りたい、学びたいことを明確にすること。なりたい自分があって、そのツールとして学問があるのだから。」
■海外の一流大学進学塾「ルートH」が2008年開講
森田さんは現在、2008年5月に開講した、ハーバードなど海外の一流大学進学を目指す塾「ルートH」のエグゼクティブ・ディレクターを務めています。定員15名で、現在5名の高校生が在籍しているそうです。
―ルートHではどういう授業が行われているのですか? 問い合わせの数は多いですか?
「問い合わせは500件以上ありますし、毎日何件かの問い合わせはきています。去年は学年ごとにクラスを分けていましたが、今年から無学年制になりました。現在は高校生だけですが、特に高校生に限定しているわけではなく、中学生でも入塾することはできます。授業内容はTOEFLやSATなどのテスト対策、願書のエッセイ指導、大学志望理由を明確にするための自己分析、現役ハーバード大学生との交流などです。学費は年間150万円〜300万円です。」
―授業はネイティブ・スピーカーの方が行うのでしょうか?
「海外の大学受験は経験者でないとわからないことも多いので、イェールなど海外の一流大学を卒業したネイティブの講師が授業を行っています。帰国子女など英語力がある子なら、SAT対策からとか、柔軟に授業を選ぶことができます。」
―ルートHの150万円から300万円という金額は、一般的には高いですよね。
「ルートHは、年間30万円からの受講が可能です。これをベースに、生徒の状況に合わせて、オーダーメードでプログラムを組んで行きます。定員は15名で、SATやTOEFLの授業は少人数のレッスン、それ以外のプログラムは1対1の個別指導になります。このように生徒一人ひとりの課題に合わせた指導を、一流のプロ講師が実践している点を踏まえて、ご検討いただければと思っています。」
■「5歳で英検2級をとる子供」が育つ幼稚園
―森田さんは英語教育に力を入れた幼稚園の経営にも携わっていますよね?
「はい。バイリンガルな幼児を育てるためのインターナショナルスクールです。その学校では、5歳で英検2級を取る子供が育っています。でも他のインターとは違って、日本人としてのアイデンティティをしっかり持った子供を育てることを目的としています。僕個人としては、日本人のアイデンティティを持ちつつ、世界で活躍する人になってほしいのです。例えば、イチローみたいにね。」
■日米併願の時代が遠からずやってくる
―海外で学んだとしても、将来的に日本に帰ってくるべきだと思いますか?
「僕のエゴだけで言えば、世界で活躍してくれていれば、それでいいと思います。日本人としてのプライドをもちつつ、世界中を転々としながら活躍すればいい。僕のライフワークは、そんな人間をたくさん増やすことです。そのために、僕は日本に戻ってきました。」
―今後、海外に出て行く子供たちは増えると思いますか?
「世界のボーダレス化は確実に進んでいるし、確実に増えると思います。これはつまり選択肢が増えるということで、『東大や他の大学と並列して、ハーバードという選択肢が普通にある』という状態に遠からずなるはず。僕の目指すところは、普通の子が普通に海外の大学を受けられるという未来をつくること。今海外大学への進学を希望する高校生が増えてきたのは、その可能性に子供たちが気づき始めたからです。日米併願が当たり前になる世の中が、絶対にきます。」
―ルートHはそういう意味では、大きな一歩ですね。
「こんな高慢な塾、他にないですよね?(笑)僕は、学力はもちろんですが、この塾で子供たちに『生き方』の指導をしているんです。その子のやりたいことを引き出して、能力を伸ばして、最初の一歩の踏み出し方を教えてあげる。何かの分野を最後まで極めるのは違う人でいいんです。僕は最初のきっかけを作ってあげて、後は自分で行きなさいって送り出す役割。これからも、多くの可能性ある子供たちに出会って、彼らが輝ける場を作り出していきたいですね。」
森田正康(もりた・まさやす)
1975年、愛知県生まれ。12歳でアメリカ・カリフォルニアに移住。カリフォルニア大学バークレー校卒業後、ハーバード大学教育大学院でEd.M.取得、ケンブリッジ大学でM.Phil取得。現在コロンビア大学博士課程休学中、東京大学博士課程在学。京都情報大学院大学教授として教鞭をとるほか、株式会社ヒトメディア代表取締役社長、株式会社アルク取締役など複数の組織の役員や顧問を務める。著書に『東大よりハーバードに行こう!?』『5歳からはじめるハーバード留学準備』(アルク)など。
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■海外大学への進学準備はいつからスタート?
―海外の一流大学に進学するためには、いつから準備をすればいいのでしょうか?
「少なくとも、中学の初め頃には、親子そろって志を持っていないと難しいですね。それまで全く海外を考えていなかった子がいきなり高校から海外を目指しても、語学面などで間に合わないことがあります。中学校の頃から日米併願を前提に入れて、高校でどちらか1本に絞ればいい。日本も大学のレベルが低いわけじゃないですし、やりたいことがはっきりしているなら、日本の大学を選べばいいのです。」
―幼少の頃から準備を始めるほど有利ということはありますか?
「それは親の考え方次第ですね。小さな頃からゆっくり始めてもいいし、帰国子女など語学力がある子は高校に入ってからでも大丈夫な場合もあります。ただ、親はまず子供が小さい時から、子供を『日本人』として育てたいのか、それとも『外国人』として育てたいのかをはっきりさせた方がいいです。
この場合の『日本人』の意味は、日本人としてのアイデンティティをしっかり持って、海外で学んでも将来的に日本に帰ってくる人のことです。『外国人』というのは、日本人のアイデンティティはないものの、海外でバリバリ活躍できて、日本に帰ってこない人たちのこと。今は幼少の頃からバイリンガル教育も盛んに行われていますが、インターナショナルスクールで育つと、日本語や日本文化を忘れてしまうこともあります。しかし海外で生涯過ごす人に育てることが目的なら、別にそれでも構わないわけです。全部なんて手に入れられないですから。親がまずビジョンをはっきり持つことです。」
■カリフォルニアから始まった森田さんの海外生活
―12歳でカリフォルニアに移住されてから色々な大学を転々とされていますが、森田さんにとって大学とはどんなところですか?
「僕にとって、大学はやりたいことをやるためのツールです。やりたいことを追求して行ったら転々としてしまっただけです。実家が近かったので、まずカリフォルニア大学バークレー校に入学。当時は総理大臣になりたいという夢があったので(笑)、政治経済を専攻しました。でも上から何かを変える大変さを知って、ならば下から社会を変えられることをしようと思い、教育に興味を持ちました。
ハーバード大学教育大学院の後、ケンブリッジ大学でインターネットを専攻しました。当時インターネットはそれほど普及していなかったのですが、ネットと教育を合わせたら、直接教えるよりずっとたくさんの子供たちに教えられると思ったんです。その後、よりネット環境の良いアメリカのコロンビア大学へ。でもその頃、ちょうど勉強するのにも飽きてきたので、日本に戻って会社を立ち上げることにしました。研究は続けたかったので、今も東大に通っています。
僕は全部目的があって大学を動いてきました。『俺はこれを学びたいから教えろ!』ってくらいの勢いの人じゃないと、多分海外ではのびのび過ごせないですよ。受身だったり、なんとなく海外に行きたいくらいの感覚では無理ですね。知りたい、学びたいことを明確にすること。なりたい自分があって、そのツールとして学問があるのだから。」
■海外の一流大学進学塾「ルートH」が2008年開講
森田さんは現在、2008年5月に開講した、ハーバードなど海外の一流大学進学を目指す塾「ルートH」のエグゼクティブ・ディレクターを務めています。定員15名で、現在5名の高校生が在籍しているそうです。
―ルートHではどういう授業が行われているのですか? 問い合わせの数は多いですか?
「問い合わせは500件以上ありますし、毎日何件かの問い合わせはきています。去年は学年ごとにクラスを分けていましたが、今年から無学年制になりました。現在は高校生だけですが、特に高校生に限定しているわけではなく、中学生でも入塾することはできます。授業内容はTOEFLやSATなどのテスト対策、願書のエッセイ指導、大学志望理由を明確にするための自己分析、現役ハーバード大学生との交流などです。学費は年間150万円〜300万円です。」
―授業はネイティブ・スピーカーの方が行うのでしょうか?
「海外の大学受験は経験者でないとわからないことも多いので、イェールなど海外の一流大学を卒業したネイティブの講師が授業を行っています。帰国子女など英語力がある子なら、SAT対策からとか、柔軟に授業を選ぶことができます。」
―ルートHの150万円から300万円という金額は、一般的には高いですよね。
「ルートHは、年間30万円からの受講が可能です。これをベースに、生徒の状況に合わせて、オーダーメードでプログラムを組んで行きます。定員は15名で、SATやTOEFLの授業は少人数のレッスン、それ以外のプログラムは1対1の個別指導になります。このように生徒一人ひとりの課題に合わせた指導を、一流のプロ講師が実践している点を踏まえて、ご検討いただければと思っています。」
■「5歳で英検2級をとる子供」が育つ幼稚園
―森田さんは英語教育に力を入れた幼稚園の経営にも携わっていますよね?
「はい。バイリンガルな幼児を育てるためのインターナショナルスクールです。その学校では、5歳で英検2級を取る子供が育っています。でも他のインターとは違って、日本人としてのアイデンティティをしっかり持った子供を育てることを目的としています。僕個人としては、日本人のアイデンティティを持ちつつ、世界で活躍する人になってほしいのです。例えば、イチローみたいにね。」
■日米併願の時代が遠からずやってくる
―海外で学んだとしても、将来的に日本に帰ってくるべきだと思いますか?
「僕のエゴだけで言えば、世界で活躍してくれていれば、それでいいと思います。日本人としてのプライドをもちつつ、世界中を転々としながら活躍すればいい。僕のライフワークは、そんな人間をたくさん増やすことです。そのために、僕は日本に戻ってきました。」
―今後、海外に出て行く子供たちは増えると思いますか?
「世界のボーダレス化は確実に進んでいるし、確実に増えると思います。これはつまり選択肢が増えるということで、『東大や他の大学と並列して、ハーバードという選択肢が普通にある』という状態に遠からずなるはず。僕の目指すところは、普通の子が普通に海外の大学を受けられるという未来をつくること。今海外大学への進学を希望する高校生が増えてきたのは、その可能性に子供たちが気づき始めたからです。日米併願が当たり前になる世の中が、絶対にきます。」
―ルートHはそういう意味では、大きな一歩ですね。
「こんな高慢な塾、他にないですよね?(笑)僕は、学力はもちろんですが、この塾で子供たちに『生き方』の指導をしているんです。その子のやりたいことを引き出して、能力を伸ばして、最初の一歩の踏み出し方を教えてあげる。何かの分野を最後まで極めるのは違う人でいいんです。僕は最初のきっかけを作ってあげて、後は自分で行きなさいって送り出す役割。これからも、多くの可能性ある子供たちに出会って、彼らが輝ける場を作り出していきたいですね。」
森田正康(もりた・まさやす)
1975年、愛知県生まれ。12歳でアメリカ・カリフォルニアに移住。カリフォルニア大学バークレー校卒業後、ハーバード大学教育大学院でEd.M.取得、ケンブリッジ大学でM.Phil取得。現在コロンビア大学博士課程休学中、東京大学博士課程在学。京都情報大学院大学教授として教鞭をとるほか、株式会社ヒトメディア代表取締役社長、株式会社アルク取締役など複数の組織の役員や顧問を務める。著書に『東大よりハーバードに行こう!?』『5歳からはじめるハーバード留学準備』(アルク)など。
■YUCASEE(ゆかしメディア)で人気の記事
1.東大生8頭身美女の父は麻生首相
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