【2009年05月21日19時03分 更新】


1.裁判員制度スタート、法曹三者が会見
 (05/21 17:52)

くじで選ばれた国民が、重大な刑事裁判に参加する「裁判員制度」が、21日スタートしました。宮崎地裁では、裁判所、検察庁、それに弁護士会の県内の代表が、そろって会見し、県民に協力を求めました。(宮崎地方裁判所・小山邦和所長)「自分達の地域社会のことについては、自分達で解決するという姿勢で、積極的、主体的にこの制度に参加していただければありがたい」会見には、宮崎地裁の小山邦和所長、宮崎地検の津熊寅雄検事正、それに、県弁護士会の松田公利会長の3人が出席。それぞれの立場から、裁判員制度に対する期待などを語りました。(宮崎地方裁判所・小山邦和所長)「裁判員として今後裁判に参加されることによって、人生にとって大切な何かを感じとっていただけるのではないかと考えています」(宮崎地方検察庁・津熊寅雄検事正)「国民1人1人の人生で培った感覚とか、経験に根ざした様々な視点が、よりよい社会に繋がっていくものと思います」また、県弁護士会の松田会長は、従来の裁判制度の中で、様々なえん罪が起きたことに触れ、次のように述べました。(松田公利・県弁護士会長)「長時間身柄を拘束され、自白が強要され、本来無罪になるべき人が有罪にされてしまうという、現在の裁判制度に風穴をあける、そういう制度だと考えております」裁判員制度は、21日以降に起訴された、殺人などの重大犯罪が対象で、県内での実際の裁判は、7月にも開かれる見込みとなっています。


2.犯罪被害者の遺族は…
 (05/21 18:49)

裁判員制度を、犯罪被害者の遺族は、どう受け止めているのでしょうか。5年前の放火事件で、家族を失ったストッキ・アルベルトさんに、話を聞きました。(ストッキ・アルベルトさん)「裁判員制度のいいところは、私たち被害者の声を直接、裁判長、裁判員、加害者に聞かせることができる」ストッキアルベルトさんは、5年前、当時住んでいた宮崎市の自宅に放火され、妻と娘を失いました。その後、被告の男には、「無期懲役」の判決が下されましたが、ストッキさんは、刑が軽すぎるとして、仮釈放のない、終身刑の創設を求める活動を行っています。ストッキさんは、裁判員制度の導入を評価した上で、次のように述べました。(ストッキさん)「もっともっと早く、この裁判員制度があったら、私のような被害者の声を、裁判の中で聞かせることができたはず。できなかったのは非常に残念」また、ストッキさんは、一般の国民が参加する裁判員制度の導入で、これまで以上に、無期懲役と死刑の間となる、終身刑が必要になると強調しました。


3.県庁のフェニックスと別れ
 (05/21 17:48)

県庁の玄関前にあった、県内最古のフェニックスが、21日、伐採されました。最後の日を迎えた、県庁のシンボル。大勢の人たちが別れを惜しみました。宮崎県庁の玄関前。けさまで、この場所には、樹齢99年、県内最古のフェニックスが立っていました。しかし、今、この場所には、わずかにその跡が残されているだけです。フェニックスがこの場所に移植されたのは、1932年、県庁の本館が建設された年でした。以来、77年間、県民に親しまれてきたフェニックス。しかし・・・数年前から枯れ始め、県では、3年前から専門家による「治療」を実施。去年末には、新芽が伸びていたものの、冬を越せず、ついに先月21日、枯死していることが確認されました。そして21日、フェニックスは、別れを惜しむ多くの人たちに見守られながら、その姿を消しました。(県民は)「この県庁と一緒、77歳なんです。胴体切られるときは、自分の身が切られるような思いでした」「宮崎県の歴史、活動の歴史の出発点だったんじゃないかなと思って本当胸が一杯です。ありがとう、ご苦労様って言いますね」(東国原知事)「宮崎を君に任すと、東国原君にあとは任せたと熱いメッセージを残されて他界された、永遠の眠りについた気がする。我々後に残る人間達が、県政発展にこれから努めていかなければならないと思っている」県庁の歴史とともに、年輪を刻んできたフェニックス。県民にたくさんの思い出とメッセージを残し、静かにその生涯を終えました。今後、フェニックスの一部と、写真パネルが、県庁内に展示される予定です。


4.県内最大級の直売所オープン
 (05/21 17:52)

JAが運営する農産物直売所としては、県内最大規模の施設が、西都市にオープンしました。JA西都が、1億2000万円をかけて建設した、「いっちゃが広場」。21日は、東国原知事らが出席する中、セレモニーが行われ、看板の除幕をして、オープンを祝いました。この直売所では、地元産の完熟マンゴーやスイートコーンといった、新鮮な農産物などが販売され、初日から、大勢の買い物客でにぎわっていました。JA西都では、初年度、2億7000万円の売上げを見込んでいます。


5.車が海に転落、女性死亡
 (05/21 18:50)

21日午前7時前、宮崎港で、軽乗用車が海に転落し、運転していた女性が死亡しました。死亡したのは、宮崎市田代町の看護師中田眞樹さん、34歳です。軽乗用車は、バックで車止めを乗り越え、海に転落したということで、警察では、中田さんが、運転操作を誤ったのではないかとみて、詳しい原因を調べています。また、現場には、中田さんの釣具が残されていました。


6.ジャン・ワン チェロリサイタル
 (05/21 17:52)

世界的なチェロ奏者、ジャン・ワンさんのリサイタルが、20日夜、宮崎市で開かれました。ジャン・ワンさんは、世界中で高い評価を得ている、中国生まれのチェロ奏者です。リサイタルは、宮崎国際音楽祭の一環として開かれたもので、バッハの無伴奏チェロ組曲、3曲が披露されました。(観客は)「言葉にならないくらい、感動いたしました。」「感動してます。音の広がりが、チェロというのは素晴らしいですね」宮崎国際音楽祭は、宮崎市のメディキット県民文化センターをメイン会場に、23日まで開かれます。


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