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高周波装置:若者「気持ち悪い音」 たむろ防止装置「オン」--東京の公園

 若者が深夜の公園で迷惑行為をするのを防ぐため、東京都足立区は21日、ほぼ20代前半までの若者にだけ聞こえる高周波の不快音を発する装置「若者たむろ防止装置 モスキート」を同区鹿浜3の区立北鹿浜公園に設置した。連日午後11時~午前4時に作動させる。

 同園では、騒音などの苦情が絶えないうえ、洗面所などの破損被害が続発。区は「ご近所は本当に困っており仕方ない」と装置設置に踏み切った。

 区は21日午後、夜になると若者が集まるトイレの前に向けて管理棟のひさしの下に装置を取り付けた。試験作動では、30~50代の区職員らはほぼ聞き取れなかったが、計測すると80デシベルと「電車の車内並み」だった。下校途中の中高生らは「何これ、うるさい」と両手で耳をふさぎ、中には逃げ出す生徒もいた。

 都立高1年の男子生徒(15)は「気持ち悪い。黒板をつめでひっかいたような音。もういたくない」とげんなりした様子。区立中1年の女子生徒(12)は「我慢できない。でも迷惑な若者が来なくなるからいいと思う」と話した。公園のそばに住む女性(34)は「夜中に奇声で目を覚ましたり、困っていたので設置はやむを得ない。ただ、小さな子供に本当に影響がないか気になる」と話した。【合田月美】

毎日新聞 2009年5月22日 東京朝刊

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