9割強の医師、患者の本音「聞きたい」
治療内容に関する患者の本音を聞きたいと考える医師が全体の92%に上ることが、病院検索サイトを運営するQLife(本社=東京都世田谷区)が実施した「1人の患者の声が医師の治療に与える影響調査」で明らかになった。
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調査は、4月21−23日にウェブ上で実施。対象は30歳以上の医師で、有効回収数は300人(開業医と病院勤務医それぞれ150人)だった。医師の専門分野を独自に分類しており、「内科系」「外科系」「精神科系」「産婦/泌尿肛門系」「小児/皮膚系」「眼/耳鼻咽喉系」のうち、回答者の割合が最も多かったのは(複数選択)、「内科系」(46.3%)だった。
調査では、「投書(1人の患者の声)が発覚した場合、その後の治療時の会話方法は変わると思うか」との問いに、「変える」とした人の割合は72.3 %(「患者の大半に対して変える」37.0%、「同疾患の大半に対して変える」8.3%、「同薬剤の大半に対して変える」19.7%、「同薬剤の半分程度に対して変える」7.3%)。一方、「複数届けば変える」は21.3%、「患者の声では変えない」は6.3%だった。
専門分野別に見ると、変える人の割合は「精神科系」と「小児/皮膚系」で特に高かった。
「(接遇面などではなく)治療内容に関する患者の本音を聞きたいと思うか」との問いには、「ぜひ聞きたい」(50.3%)と「やや聞きたい」(41.7%)が合わせて92.0%に上った。「あまり聞きたくない」は7.3%で、「全く聞きたくない」は0.7%。
「ぜひ聞きたい」と答えた人の割合は、前問で「患者の大半に対して変える」とした人の69.4%に上ったが、「患者の声では変えない」でも47.4%あった。
更新:2009/05/21 21:01 キャリアブレイン
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