看護師さんから壮行を受ける内藤大助。白衣の天使が作ったアーチを照れくさそうにくぐり抜けた=東京・高田馬場の大同病院
「WBC世界フライ級王座戦12回戦」(26日、中国・上海)
“熊狩り”に視界良好-。内藤大助が19日、日本人王者初の中国でのV5防衛戦に向け、都内で単独の予備検診に臨み、異常はなかった。カロリー計算に基づく新減量法がピタリとはまり、リミットまであと1・3キロ。「(量は)倍、食えてるけど、(体重の)落ち方は全然違う。順調、順調」と声を弾ませた。
これまで「甘い方が力になる」と菓子パンやコーラなど高カロリーのものを少量摂取していたが、4月末から野木丈司トレーナーの指導で、低カロリーのものをしっかり食べる方式に変えた。
当初は「こんなに食べていいの?」と不安になったが「1回の練習で2キロも落ちた。前までは落ちても1・5キロだったのに」と効果を実感。鶏のささ身にアスパラガスを乗せて熱し、ノンオイルドレッシングをかけたものがお気に入りという。「引退しても学校とかで広めたい」と話した。
過去最長の2時間ぶっ通しのマススパーリングを敢行。「試合以外は“いい子”で」と現地での反日感情も考慮した。下馬評は内藤優勢も「相手のいいところしか考えない」と油断はない。計量前日の24日に上海入りする予定。「まだ新しい発見ってあるんだね」。34歳の王者は進化し続ける。