教授刺殺事件の容疑者逮捕を受け、記者の質問に答える中央大の田口東理工学部長(右)=22日午前0時37分、東京都文京区の中央大後楽園キャンパス 中大教授殺害容疑で元教え子逮捕 卒論指導受けた28歳男東京都文京区の中央大理工学部キャンパスで、同大教授の高窪統さん=当時(45)=が刺殺された事件で、警視庁富坂署捜査本部は21日、殺人の疑いで神奈川県平塚市山下、中央大理工学部卒業生でアルバイト店員の山本竜太容疑者(28)を逮捕した。 捜査本部によると、山本容疑者は「高窪先生を刃物で何回も刺し、殺したことは間違いありません」と供述しているが、動機については「今は話したくない」などと供述を拒んでいる。 捜査関係者によると、被害者のつめの間に残っていた微物が、容疑者のDNA型と一致したという。 白昼、都心の大学キャンパスで起きた衝撃的な事件は、発生から約4カ月で容疑者逮捕に至った。 捜査本部は21日、山本容疑者宅など関係先を家宅捜索した。凶器の刃物の発見を急ぐとともに、犯行の詳しい状況や動機を調べる。 捜査本部によると、山本容疑者は2004年3月に同大理工学部を卒業。高窪教授が卒論を担当した。2人の間に具体的なトラブルはないとしている。 研究室の学生によると、高窪教授は昨年5月ごろ、山本容疑者について「(自分を)訪ねて来たら教えてほしい」と話したことがあったという。 逮捕容疑は1月14日午前、文京区春日1丁目の中央大理工学部1号館4階の男子トイレ内で、高窪さんの胸や背中などを刃物で多数回突き刺すなどして殺害した疑い。 捜査本部は、胸や背中などに60カ所を超える傷があったことなどから、恨みなどで強い殺意を持った犯行とみて、高窪さんにトラブルがなかったか捜査を進めていた。 中央大理工学部の田口東部長の話 詳細はまだ分からない。警察から話を聞き、22日午前中に記者会見をしたい。どうしてこうなったかよく調べて反省すべきは反省したい。(容疑者は)報道で初めて知った。彼がどういう人物か分からないのでコメントできない。 【共同通信】
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