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(5/21)先進国で未婚で出産する女性が急増


 米国をはじめとする複数の国で、未婚で出産する女性の数が急増しているという。米国疾病管理予防センター(CDC)が発表したレポート「Changing Patterns of Nonmarital Childbearing in the United States(米国における未婚出産パターンの変化)」により、米国では現在、出産の40%が未婚女性による出産であり、それもティーンエイジャーではなく20代の女性に多いことが明らかにされた。

 レポートの著者であるCDC生殖統計部門長のStephanie J. Ventura氏によると、未婚出産は1990年代半ばから2002年までは大きな変化がなかったが、2002年から2007年にかけて急増。米国では、1980年には未婚出産の比率が18%であったが、2002〜2007年の間に26%増加した。この理由は明らかにされていないが、未婚での出産が社会的に不名誉なことではなくなったのが1つの要因であると考えられている。あらゆる人口集団で未婚出産が増加していることから、社会経済的要因からは説明できないという。

 しかし、この傾向は憂慮すべきものであるとVentura氏は指摘している。未婚女性の分娩では出生児の低体重、早産および乳児死亡のリスクが高い。また、子どもの福祉面の問題も指摘されており、若い世代には、避妊に関する教育とともに出産に伴う責任についても、もっと教育が必要であると専門家は述べている。過去20年間の研究でも、一般的にみて、子どもは争いが少なく愛情あふれる両親の揃った家庭で育つほうがよいと結論付けられている。

 この増加傾向は米国だけでない。他の先進工業国についても1980〜2007年の未婚出産の比率を調査した結果、同じように急激な増加が認められている。オランダでは4%から40%と最も大きな増加がみられたほか、スペインでは4%から28%、アイルランドでは5%から33%、イタリアでは4%から21%にそれぞれ増加している。

 このほか、今回のレポートでは以下のことが明らかにされた:

  • 米国よりも未婚出産の比率が高い国は、アイスランド(66%)、スウェーデン(55%)、ノルウェー(54%)、フランス(50%)、デンマーク(46%)、英国(44%)。
  • 米国よりも未婚出産の比率が低い国は、アイルランド(33%)、ドイツ(30%)、カナダ(30%)、スペイン(28%)、イタリア(21%)、日本(2%)。
  • 米国では、未婚出産は20代前半に最も多く、18歳未満および35歳以上で最も少ない。
  • 10代で出産する人の多くが未婚であり、15〜17歳では93%、18〜19歳では84%が未婚出産である。
  • 20代女性では45%が未婚出産。20〜24歳では、2002年の52%から2007年には60%に増加。25〜29歳では2002年の25%から2007年には33%に増加した。
  • 未婚出産は、ヒスパニック系の女性では1,000出産当たり106、黒人では同72、白人では同32であった。

 ある専門家は、この結果は米国の社会的変化を反映するものであると指摘し、「20代で結婚する人が少なくなったことから、未婚出産の機会が増えたのではないか」と述べている。さらに、「先進工業国全体で同様の変化が生じており、未婚出産が不名誉であるという概念が薄れ、家族という定義が変わりつつある」と付け加えている。

原文

[2009年5月13日/HealthDay News]

Copyright (c)2009 ScoutNews, LLC. All rights reserved.



(5/21)先進国で未婚で出産する女性が急増
(5/21)癌(がん)のスクリーニング検査が増えるほど偽陽性の確率も増す
(5/14)新型インフルエンザの起源は未だ謎
(5/14)米国初の顔面移植患者が会見
(5/7)少量のワイン摂取で寿命が延びる
(5/7)米国民のFDAへの信頼度は低い
(4/30)患者自身の細胞から透析用の血管移植片シャントを作製
(4/30)眼や髪、肌が黒くても遺伝子変異によりメラノーマリスクが増大
(4/23)癌(がん)治療薬の開発を加速する「第0相」試験
(4/23)幹細胞を用いて成体マウスの卵巣で卵子を形成
(4/16)人は何歳まで働くことができるか
(4/16)ブロッコリーの新芽に胃潰瘍や胃癌(がん)の予防効果
(4/9)ヒトの心筋細胞は再生されている
(4/9)緑茶やオリーブ油の抗酸化作用は保存期間の長さに伴って消失
(4/2)尿検査で不健康な食生活がわかる−尿中カリウム量で判定
(4/2)赤身肉の摂りすぎは寿命を縮める
(3/26)“適度”な運動とは1分間に100歩前後の歩行
(3/26)妊婦でのCTスキャンが増加
(3/19)首回りの脂肪が心血管疾患のリスク指標に
(3/19)オゾン/酸素注入療法が椎間板ヘルニアの痛みを緩和
(3/12)鍼(はり)治療はペットにも有効
(3/12)不況により米国人の睡眠不足が増加
(3/5)減量にはダイエット計画の選択ではなく摂取カロリーを減らすのが一番
(3/5)メディアが癌(がん)患者の治療法選択に影響を及ぼす
(2/26)コーヒーや茶の摂取で脳卒中リスクが軽減
(2/26)更年期症状治療薬に乳癌(がん)再発との関連が認められる
(2/19)風邪ウイルスの遺伝暗号を解読
(2/19)白血病の徴候は診断の数年前に現れる
(2/12)進行癌(がん)に対する抗癌薬の追加併用で状態が悪化
(2/12)高地に住む透析患者は死亡率が低い
(2/5) 減量が太りすぎ女性の尿失禁の症状緩和に有効
(2/5)クロピドグレルとプロトンポンプ阻害薬の併用は心筋梗塞の再発リスクを高める
(1/29)ES細胞を用いた初めての臨床試験をFDAが承認
(1/29)認知症介護者の3分の1が虐待的行為を認める
(1/22)チェックリストで外科手術後の合併症が減少、生存率が向上
(1/22)フラミンガムスコアでは生涯にわたる心血管疾患リスクを予測できない
(1/15)早期の選択的帝王切開は合併症リスクを増大
(1/15)幼児期の心的外傷が慢性疲労症候群に関連
(1/8)骨粗鬆(しょう)症薬が破骨細胞を増大
(1/8)血糖値の上昇が加齢による脳損傷の原因に
(12/25)血糖目標値は勧告改訂後も引き続き有効−米国糖尿病協会などが共同声明
(12/25)低用量の一酸化炭素が脳卒中患者の脳細胞を救う
(12/18)FDAが経口腸管洗浄薬に腎障害リスクの警告表示を要請
(12/18)認知症は死因から見逃されている
(12/11)C型肝炎の維持療法は一部の患者には効果なし
(12/11)偽の幹細胞治療の販売がネットで横行−国際的な利用ガイドラインを作成
(12/4)治療抵抗性高血圧患者の心血管疾患リスク予測には24時間血圧測定が優れる
(12/4)“新鮮な”輸血で癌(がん)患者の生存率が向上
(11/27)ドナーの気管と自分の幹細胞を用いた気管支移植に成功
(11/27)ロボットが高齢者介助を行うようになる日は近い
(11/20)リンパ節注射による花粉症の免疫療法に期待
(11/20)薬剤溶出ステントで生じる問題を回避できる新タイプのステント
(11/13)夜間の人工透析で死亡率が大幅に低下
(11/13)女性の性欲回復にテストステロンのパッチ剤が有効
(11/6)ニコチン依存度の高い喫煙者が増加
(11/6)関節リウマチにより心臓リスクが増大
(10/30)風邪ウイルスの作用が明らかに
(10/30)子宮頸癌(がん)ワクチンの安全性を確認
(10/23)アスピリンや抗酸化物質には心臓発作などの一次予防効果なし
(10/23)脳ニューロンから麻痺した四肢を直接動かすことに成功
(10/16)メタボリックシンドロームで大腸癌(がん)リスクが増大
(10/16)前立腺癌(がん)のマーカーにモルヒネよりも高い鎮痛効果
(10/9)心疾患患者に対するうつ病スクリーニングの必要性をアピール−米国心臓協会
(10/9)癌(がん)患者につけ込む悪徳商法に注意
(10/2)若年女性の早期乳癌(がん)の再発リスクは高くない
(10/2)COPD治療に用いられる吸入用抗コリン薬に心血管疾患リスク
(9/25)簡便な血液検査でアルツハイマー病リスクが判明
(9/25)米国女性の4人に1人が尿失禁などの骨盤底障害
(9/18)口腔内の衛生改善で心疾患を撃退
(9/18)化学療法後の癌(がん)の再増殖の原因が明らかに
(9/11)埋め込み型除細動器はQOLを損なわない
(9/11)高齢の父親から生まれた子どもは双極性障害のリスクが高い
(9/4)耳掃除は頻繁にしない方がよい
(9/4)認知症がなくても死期が近づくと知的技能が低下する
(8/28)虫歯ができる前にレーザーで検知
(8/28)オレンジ、リンゴ果汁も薬剤の効果に影響
(8/21)乳癌(がん)の再発リスクは長く居座る
(8/21)プロトンポンプ阻害薬の長期使用が骨折リスクを高める
(8/14)医療ブログが患者のプライバシーを脅かす
(8/14)よく似た薬剤名が医療ミスにつながる
(8/7)毛髪の成長を促す分子をマウスで発見
(8/7)魚好きが日本人の心臓を健康に保つ
(7/31)臨床検査の詳細がわかる一般向けウェブサイト
(7/31)ペットの持ち込みを推奨する高齢者介護施設が増加
(7/24)ピロリ菌が小児の喘息を防ぐ
(7/24)若年成人の境界域高血圧は危険、冠動脈損傷につながる
(7/17)乳房温存術後の左右乳房の不均整に多く女性が失望感
(7/17)足首上腕血圧比により心疾患リスクの予測精度が向上
(7/10)無煙たばこ製品も癌(がん)リスクを増大させる
(7/10)アルツハイマー病を早期に検知する新しい検査法
(7/3)薬剤を用いない新しい片頭痛の緩和療法
(7/3)現行のドーピング検査は見落としの可能性も
(6/26)ビッグな朝食が減量に有効
(6/26)生活習慣の改善が癌(がん)遺伝子を変える
(6/19)喫煙による肺癌(がん)リスクに男女差なし
(6/19)旅行者の下痢予防に有効な皮膚パッチ型ワクチン
(6/12)飲酒が関節リウマチのリスクを軽減する
(6/12)禁煙に成功するかどうかは遺伝子が左右
(6/5)抗酸化物質は癌(がん)の治療効果を低下させる
(6/5)医療に対する満足度は医療費に比例せず
(5/29)重篤な肺疾患の治療薬に有望性
(5/29)診断のつかない症例に取り組む米国立衛生研究所の新プログラム
(5/1)癌(がん)克服後の生存者の多くが肥満かつ運動不足
(5/22)化学療法が有害な大腸癌(がん)のタイプも
(5/22)血圧降下にはアスピリンの服用は就寝前のほうが効果的
(5/15)1つの薬剤でさまざまな疾患を治療できる新薬に期待
(5/15)電子式ピルケースが高齢者の服薬遵守に有効
(5/8)バイオ人工腎により急性腎不全の死亡率が減少
(5/8)多くの米国人が処方薬を共用
(5/1)男性の心疾患リスク増大は10代で始まる
(4/24)皮膚のコレステロール検査で心疾患リスクを評価
(4/24)口腔スワブで肺癌(がん)診断の可能性
(4/17)男性糖尿病患者は卵の摂りすぎで死亡リスク増大
(4/17)米国では1,500万人が社会不安障害
(4/10)高齢者の角膜も移植に利用できる
(4/10)癌(がん)化学療法前の絶食が正常細胞を副作用から守る
(4/3)高齢女性は男性に比べ筋肉を維持しにくい
(4/3)試験結果を誇張しすぎの癌(がん)研究が多い
(3/27)インスリンの調整によりアンチエイジング
(3/27)1日でも歩くことを怠ると疾患マーカーが上昇
(3/20)有効性の高い新しいタイプの生体吸収型ステント
(3/20)新しいタイプの抗癌(がん)薬による腎障害のメカニズムが明らかに
(3/13)非ポリープ型大腸病変も癌(がん)になりやすい
(3/13)経口のアレルギー免疫療法が小児の喘息管理に有効
(3/6)ヒト心臓ホルモンがマウスの癌(がん)を撃退
(3/6)貧血治療薬が癌(がん)患者の死亡リスクを増大
(2/28)ネコの飼い主は心臓発作リスクが低い
(2/28)"カフェイノール"が脳卒中からの回復を改善
(2/21)非浸潤性乳管癌(がん)の予後を不必要に心配しすぎ
(2/21)人工甘味料が体重増加の原因に
(2/14)鍼(はり)治療で体外受精の成功率がアップ
(2/14)アルツハイマー病のプラークは1日で形成される
(2/7)性ホルモンは前立腺癌(がん)リスクに影響せず
(2/7)舌下投与のインフルエンザワクチンが有望
(1/31)終末期医療改善をめざした新しいガイドラインを発表
(1/31)世界1,000人のゲノム解析プロジェクトがスタート
(1/24)携帯電話の健康への影響については幅広い研究が必要
(1/24)脳の判断を惑わせるニューロマーケティング
(1/17)小児の精神疾患を予測する5つの要因
(1/17)子どものいる男性は前立腺癌(がん)リスクが高い
(1/10)今年こそより質の高い十分な睡眠を得る
(1/10)不穏下肢症候群が心血管疾患の原因に


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 「アメリカ健康最前線」は日本経済新聞社が取材・編集した情報ではなく、
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