2009年5月21日 21時45分更新
新型インフルエンザの感染が広がっているのを受けて、県内でも、多くの人が利用する駅などの施設や交通機関で感染を防ぐためのさまざまな取り組みが行われています。
このうち、一日およそ400人の観光客が訪れるJR岡山駅の観光案内所では、職員に対してマスクの着用や、手洗いやうがいを徹底することを義務づけました。
案内所の女性職員は「観光案内所は、県外や海外からの観光客が大勢訪れるので感染を防ぐためできるだけの対策をとりたい」と話していました。
また県内でバスやタクシーを運行する会社も感染防止の取り組みを始めました。
このうち、両備グループでは、21日から県内で運行しているタクシーと高速バスあわせておよそ770台について車内をアルコールで消毒しています。
また、プラザ交通では、運行するバスやタクシーの運転手に手洗いやうがいを徹底することを呼びかけるとともに、車内をアルコールで消毒することを義務づけました。
またこの会社では運転手全員の2週間分のマスクを購入し、着用を義務づける予定でしたが、「運転手全員がマスクをつけていると逆に利用客に不安を抱かせるのではないか」という声が出て、マスクの義務づけは見合わせているということです。
プラザ交通の中山達夫会長は「運転手のマスクの着用についてはほかのタクシー会社の動きも見て判断したい」と話しています。
一方、兵庫県から岡山県を通って鳥取県までを結ぶ智頭急行では、乗務員に対してマスクを着用し、使用後は決められた場所に捨てるよう義務づけたほか、主な駅を出発した後、車内放送で乗客にうがいや手洗いを呼びかけています。
また県内と近畿地方や首都圏を結ぶ運送会社の中には、トラックの運転手に、出発前の点呼の際、体温を測ることやマスクの着用を義務づけているところも出てきています。