2009年5月21日 21時45分更新
障害がある子どもなどの生活の支援を行っている岡山市内のNPO法人の理事長が、実際よりも多くのサービスを提供したように装って倉敷市からおよそ250万円をだましとったとして、詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは岡山市北区東花尻のNPO法人の理事長、石黒悠容疑者(48)です。
警察によりますと、このNPO法人は、県内で障害がある子どもなどの生活を支援していますが、平成18年11月からおととし1月までに、3回に渡り倉敷市に、実際よりも多くのサービスを提供したように装った書類を提出し、市が支給する介護給付費など、およそ250万円をだましとったとして詐欺の疑いがもたれています。
倉敷市が去年9月に警察に告訴し、警察が捜査した結果、容疑が固まったとして21日までに石黒理事長を逮捕しました。
このNPO法人は倉敷市などに架空の介護給付費を請求し、不正に支給を受け取っていたとして、去年1月に、県から「障害福祉サービス事業者」の指定を取り消される処分を受けています。
NPO法人が不正に受け取っていた金は720万円余りにのぼるとみられていて、警察は余罪がある可能性もあるとみてさらに詳しく調べることにしています。