2009年5月21日 21時45分更新
一般の人が刑事裁判に参加する裁判員制度が21日から始まりました。
21日以降に起訴される殺人や強盗傷害などの事件は裁判員が加わった法廷で審理されることになり、岡山県内では早ければことし7月にも初めての裁判員裁判が開かれる見通しです。
裁判員制度は、20歳以上の一般の人から抽せんで選ばれた裁判員が、裁判官とともに被告の有罪・無罪や刑の重さを決める制度で、21日以降に起訴される殺人や強盗傷害などの事件が対象となります。
21日、岡山地方裁判所では裁判所の職員が制度開始を知らせるポスターを裁判所前の掲示板に貼り付けていました。
岡山地方検察庁によりますと県内では初日の21日に起訴される制度の対象事件はないということですが、今後、今月12日に岡山市南区で起きた殺人未遂事件の容疑者などが起訴されれば裁判員裁判の対象となります。
裁判所によりますと、県内ではことし7月にも初めての裁判員裁判が行われる可能性があるということです。
岡山地方裁判所の春日通良所長は「裁判員になることに不安もあるかと思うが、国民のみなさまのご理解を頂き裁判員制度を定着させていきたい」と話しています。