2009年5月21日 21時45分更新
倉敷市の市立美術館が去年からことしにかけて新たにコレクションに加えた作品を紹介する展示会が21日から始まりました。
倉敷市立美術館には、去年からことしにかけて新たに美術館のコレクションに加えられた岡山県にゆかりのある芸術家の作品57点が展示されています。
このうち、大原家の援助でヨーロッパに留学した児島虎次郎が留学中に描いた作品は、穏やかな表情の女性が明るい色彩を使って描かれていて、虎次郎が当時ヨーロッパで流行していた「印象派」の手法に影響を受けていたことがわかります。
また、倉敷市出身の斎藤真一が新潟県におもむいた際に出会った24人の盲目の女性を描いた作品は、女性の目や腕を極端に細く描いているのが特徴で、のちに盲目の女性を描いて有名になる作風の原点がうかがえます。
このほか会場には倉敷市出身の画家が描いた絵画や版画、それに木彫りや漆塗りの工芸品などが展示されています。
この展示会は倉敷市立美術館で来月28日まで開かれています。