原因分析報告書の作成開始まで最短で3.5か月―産科補償制度
日本医療機能評価機構は5月19日の「産科医療補償制度原因分析委員会」の第4回会合で、「分娩経過等に関する分娩機関および保護者からの確認について(案)」を提出し、分娩に関連した脳性麻痺発症の原因分析にかかわる運営委員、脳性麻痺児とその家族、分娩機関の一連のやりとりについて、タイムスケジュールを示した。それによると、運営組織(同機構)が分娩により発症した脳性麻痺児とその家族に、補償の対象になった旨を伝える審査結果通知書を送付してから報告書の作成に取り掛かるまでおよそ3.5―4か月で、委員からは「手厚くできており、よい」との意見が出た。
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分娩に関連して発症した脳性麻痺児とその家族に審査結果を通知してから報告書の作成に取り掛かるまでの一連の流れは次の通り。
(1)運営組織は審査結果通知書とともに、児・家族に意見をいただく旨の案内文を送付する。
(2)運営組織は補償決定から14日以内に、分娩機関に、運営組織でまとめた「事例の概要」および確認書とその依頼文を送付する。
(3)分娩機関は、14日以内に「事例の概要」の内容についての確認書を返送する。なお、修正等がある場合は、運営組織は分娩機関に確認を行う。
(4)運営組織は児・家族に、分娩機関が確認した「事例の概要」と保護者からの意見書提出についての依頼文を送付する。
(5) 児・家族より、30日以内に意見書が返送される。
(6)児・家族の意見がある場合、運営組織はその後14日以内に報告書に記載する「児・家族からの情報」をまとめ、児・家族に送付する。なお、意見書の提出がなくても、その後、電話等により意見があった場合は、その内容についての確認を行い、記載内容をまとめる。
(7)児・家族は、30日以内に報告書に記載する「児・家族からの情報」についての確認書を返送する。なお、修正等がある場合は、運営組織は児・家族に確認を行う。
(8)運営組織は報告書案の作成を行う。
更新:2009/05/20 15:37 キャリアブレイン
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