今春完成した三次市東酒屋町のみよし運動公園野球場の地下ブルペンで、コンクリート片が落下していたことが分かった。ブルペンと、隣接する多目的スペースが使用禁止となっており、18日から修復工事が始まった。
市によると2日午後2時半ごろ、多目的スペースで練習中の中学生が、ブルペン天井の梁(はり)から幅約40センチ、長さ約70センチ、厚さ3―4センチで重さ約25キロのコンクリート片が落下するのを発見。ブルペンの利用者はおらず、けがはなかった。
その後の調査で梁の幅40センチ、長さ14メートルで落下の危険があり、施工した増岡組(東京都)と加藤組(三次市)の共同企業体(JV)がコンクリートを除去した。建設中に降った雨によりコンクリート成分の一部が薄まって広がり、強度の弱い層を形成。層を除去せずに通常のコンクリートを流し込んだため、はく離しやすくなったのが原因とみている。
【写真説明】天井から地下ブルペンに落下したコンクリート片(3日)
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