何か妙にアクセスが多いので少し書き足してます(Aug3,02)
 日記に記した後、検索ページから来る方が多いので独立させました。

 チョウバエにお困りの方、また詳しく知りたい方、面白い本が出ました。

大発生 チョウバエをやっつけろ 家の害虫撃退事典
河出書房新社
ISBN: 4309251811 ; (2004/06/18)

例えば、http://www.amazon.co.jp/で "チョウバエ"で検索してみて下さい。

河出書房新社と言えば、私の中ではカールセーガンの「異星人との知的交信」ですね。 (Jun23,04)

2002-04-03
 半年くらい前から風呂場に小さなガみたいな虫が発生していて、この暖かさでまた急に増えてきた。逆ハート形の羽が特徴で、灰色っぽく、大きさは2~5mmくらい。毎日必ず風呂桶や壁に10匹程止まってうろついている。手で潰せるくらいのろまなヤツで、熱湯をかけると一瞬で動かなくなるのでシャワーで全匹流している。それでも時々部屋にまで進出してくる。ネットで「風呂場 小さい 虫」で検索すると、どうも「チョウバエ」と呼ばれる蚊の仲間らしい。ガではなくて、カ。日本のものは原則的に無害ではあるけど、ごく稀に寄生する例があるというページを見てから夜も寝られなくなった(ホントカヨ)。眠ってる間に開いた口に卵植え付けられないか、とか。


こんなの


 翌日も10匹大小とりまぜて歩いている。換気扇を24時間回しっぱなしで、風呂の臭いにつれて換気扇から入り込んでいるのだとばかり思っていたけれど、こうも毎日うろついているようじゃあ、どうもうちの中で発生している様子だ。うちのアパートはユニットバスなので、ユニットの中のどこかに原因があることは確か。トラップか、風呂桶の下あたりか。検索したページによると幼虫は水の中に住んでいて、しっぽに呼吸管がありそれを水面から出して呼吸しているらしい。なので水面を深くしてやると呼吸が出来なくなって溺れるらしい。
 駆除方法は期待したほど多くは書かれておらず、殺虫剤も密閉状態にできる浄化槽などで無いと今いち効きが悪そうで、あとは掃除を念入りにするしかないらしい。うようよいるところを掃除するのは躊躇するし、とりあえず、風呂桶に熱湯(60℃前後)を10cmほど張って一気に流した。桶の排水孔から覗くと下で水がよどんでいる。やはりトラップ周辺にゴミがたまって排水がうまく行かず詰まっているのだろうか。続いてブリーチ(漂白剤)を100倍程度薄めた液を、風呂桶と壁のすきまから流して風呂桶の見えない下の部分にかかるようにしてやる(注)。洗面器3杯分。不安な気持ちを抑えつつ、寝る。
 さて、翌日の夜風呂場に入ってみると...1匹も発生していない。一気に殺せたのだろうか。その日もとりあえず熱湯攻めを行ない、その次の日にトラップの掃除を実行した。目皿は手前の洗い場側と奥の風呂桶の下側(見えない)の2か所にあって、風呂桶の下の方は風呂桶の外板を外さなければ見られない。恐る恐る覗いてみると、そこには想像を絶する世界が広がっていた...
 トラップにはゴミがめいっぱい詰まっていてそのため、一部池となっている。このよどみが原因のようだ。有名ハウスメーカーのユニットバスなので、もともとの廃水はうまく設計されているようだが、ゴミがこれだけ溜まっていては仕方なかろう。2年間掃除してなかったから。とにかくシャワーでお湯をかけ続けて少しずつ汚れを洗い流していった。その時うごめく5mm程度の幼虫を発見。まさにボウフラ。蚊の仲間なのがうなずける。ハブラシを使って念入りにスカム(ごみ)を除いていく。1時間半かけてようやく終了。
 2日経って風呂場にはまだ臭いが残っているけれど、あれ以来チョウバエには遭遇していない。熱湯攻めで全滅したとすると、あいつらは毎日羽化してたのかーと気がついた。成虫の寿命はそれほど長くないようで、カゲロウのようなカワイソウなやつ。そうは思わないけど。こうして我が家の虫問題は終了した。その後2ヶ月経ち、掃除以来まったく発生していない。掃除はするもんだ。
2003-08-00 あれから1年以上経つけれど、今のところ大丈夫。風呂桶の下の排水を意識するようになって、よどんだ水を積極的に洗い流すようにしている。特に夏はシャワーで済ませがちだが、たまには風呂桶に湯を張ってゆっくりしたついでに残り湯を排水すればよい。ユニットバスの洗面台は、排水が奥の目皿の上に落ちるようになっていることもあって、せっけんカスや歯磨き粉が飛び散っていることも原因だったのかも。と思ってたけど、やっぱり掃除してみた。2年置いていた時よりはゴミは少なかったけど、整髪料のついた手を洗ったら油分がスカムになるかもなぁと気がついた。毎年掃除しませう。

2004-05-00 あれからいろいろ情報を頂きました。チョウバエは飛ぶ力が弱いので、換気扇から入ることはまず無いこと、というよりも換気扇の風に引っ張られて吸い出されるほどだそうです。で、たいていは配水管から入ってくるそうです。その時、トラップに水が張っていないと侵入します(封水というそうです)。うちでは、アパートの他の部屋で水を使うとうちの封水が抜けてしまう変な構造になっているため、長期間水の無い状態で侵入を許したようです。ですから、
  1. チョウバエの侵入を防ぐ(封水に注意)
  2. 侵入されたら、熱湯(50℃くらいで十分:やけど注意)などで退治する
  3. 幼虫の食料となるゴミ(スカム)をこまめに掃除して取り除く
が有効なようです。

(注)漂白剤は浄化槽を使用しているご家庭では使用しない方がいいようです。


チョウバエリターンズ

あれから5年近くたち、やつらが再び帰って来た...

2007-02-13 ほんの1週間ほど前から、ちっちゃな黒い虫が風呂場をうろつくようになった。「奴らだ!」その1週間ほど前に、封水が2日ほど抜けたまま放置されていたのに気がついた。この冬は暖冬で意外とポカポカ陽気がつづき、啓蟄の日に虫がうようよ出てくるのを見て、まあなんて春が早いんでしょう、仕事でへとへとの身には、自らの春の来んことを祈るばかり。そんなこんなで黒いちっちゃい奴を見た時には、やあ、ひさしぶり、なんて思ったけど、やっぱり奴らだった。毎日流しても、後から後から出てくる、それも大小取り混ぜて。どうしてあんなに大きさが違うのだろう。2種類混じってるのかな。オオチョウバエとホシチョウバエだっけ。奴らはこの前の何代目の子孫になるのだろう。
 また漂白剤と簡単な熱湯攻めをして翌日見てみると...いる。ふたたびシャワーのみの熱湯攻めですませ、翌日...いる。
 インフルエンザ明けの体にむち打って、風呂桶の横の板を外して、シャワーで目皿などを洗ってみる。今回はちょくちょく気をつけていたので、排水が詰まっているようなことは無いのに...とりあえず、ハイターを振りかけて、寝る。
 翌朝、いる。さて、どうしたものか。全部羽化するまで待つか、ってそしたら交尾して卵がかえっちゃう。
 しかし、翌々朝から姿を見かけなくなった。ちょうど寒気がぶり返して来て寒くなったせいなのか、掃除の効果なのか、はたまた封水に気を配るようになったからなのか、まあ今回も大成功、と。

2007-02-17

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