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【社会】

新型疑い「なし」虚偽回答 川崎市、報道各社に謝罪

2009年5月21日 20時54分

 川崎市が20日、新型インフルエンザ感染が確認された市内の女子生徒について簡易検査でA型陽性の反応が出たことを把握しながら、報道機関の問い合わせに一時「新型の疑い例はない」と虚偽の回答をしていたことが21日、分かった。川崎記者クラブの抗議を受け市が明らかにした。

 市は「確定結果が出るまで公表を控えてほしいとの生徒の家族の意向を受け新型の疑い例を隠した。申し訳ない」と不適切な対応を認め、川崎記者クラブ所属の共同通信や新聞、テレビの10社に謝罪した。

 市によると、生徒は20日午後4時35分ごろ、簡易検査で陽性反応が出て、市衛生研究所の詳細(PCR)検査で午後10時ごろ、新型と確認された。

 市健康安全室は簡易検査の結果を知りながら、午後10時ごろまで報道各社に「疑い例はない」と答え、阿部孝夫市長が午後11時すぎの記者会見で新型の感染例を正式に発表。同市は、これまで感染国への渡航歴がある市内在住者に簡易検査でA型陽性反応が出れば、詳細検査を待たずに公表していた。

(共同)
 

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