2009年05月21日 00時44分 木曜日
今回の件を振り返って・・・
3月の中旬に 経営者の御家族からの相談という形で発覚した
今回の事件。
相談を受け 現場に入り、清掃ボランティアを募り 『北広島緊急プロジェクト』と云う名で
立ち上がったレスキュー活動ではありましたが、
主たるメンバーが 遠方の方々で ほとんど その後の現場には現れず、
立ち上げられ 支援を呼びかけているHP作成側と
現場との連絡が 噛み合わない状態となっていたようでした。
私個人が 初めて事件を耳にし、現場に支援物資を持って出向いたのは
既にレスキュー活動が開始されていた 3月27日の事でした。
たまたま その日のその時間に現場に来ていた 代表者であった方とお会いし、
自分の職歴と 交友関係から 札幌市内のペット業界からの支援を呼びかける
お手伝いをさせてほしいと申し出、承諾されました。
何故申し出たかと言いますと その時に備蓄されていた ドッグフードの少なさに驚き、
また 犬たちの栄養状態の悪さに このままでは まだまだ健康被害が起こるだろうと
予測したからです。
すぐに 動物病院・問屋・メーカーからご支援を頂けました。
HP上でも 場所などが表示されていなかったので デマではないかと 札幌のペット業界では思われていたそうです。
そしてHPの呼びかけのお陰で 全国の皆様からの支援物資として たくさんのフード・医薬品・ペットシーツ・衣料品が その後続々と現場に到着いたしました。
また私が存じ上げていた 某動物病院の医院長が すぐに現場に駆けつけ 全頭の検便と
免疫力の低下が懸念される月齢の 幼犬への無料ワクチン接種を申し出ていただけ、
その際に医院長から 代表に対し この環境を早く撤収する方が 犬の健康を考えれば 一番の得策だろうとの提案があり、
その場に居た 皆で 健康状態の良い犬から 早急なる里親募集の開始との方針を 確認しあいました。(衛生面だけでなく、地主との問題もありましたので)
当時、現場の平日のボランティアは 1〜3人。
給餌と清掃だけで 1日が終わる日々でした。
代表者の方針で すでにボランティアの募集は締め切られ、
現場の住所は 明かす事は 禁じられており、現場のボランティアが
作業中に倒れるような状態です。
こうした日常の中、一度は早急な里親募集に踏み切ろうと 確認したにも関わらず
代表者の言葉・行動は その後も二転三転が 日に何度も繰り返され、
現場側と調整が取れなくなり 代表者は4月4日に ブリーダーと交わした誓約書を
現場に放棄し、レスキューから手を引くと帰られました。
その後、勝手に私を『新代表』『現代表』と称し 繰り返される 公式HPのブログ上での
嫌がらせ、代表者の個人ブログによる 個人名を出してまで繰り広げられた誹謗中傷に
眠れぬ夜を何度も過ごしました。
しかしながら 毎日 餌を与え、日々の健康管理をしなければならない犬たちが
山ほど居て 人手は足りない・・・・毎日が戦いでした。
ボランティアが力を併せ 順調に進みかけた里親探しでしたが、
途中から ネット上での騒ぎのために 恐ろしいと 里親を辞退なさる方も出始めました。
WEBに情報を作成して流しているほどの時間もなかった私たちでしたが、
このままでは 残された犬たちに 幸せな家庭を見つけてやれないと判断し
何とか 忙しい中協力してくれたスタッフのお陰で このブログを立ち上げるに至りました。
また私は 余りに酷い内容の書き込みと 支援していただいた動物病院への誹謗中傷に
目を瞑れる状況は越えていると判断し、警察に相談。
その頃、個人名の義援金の振込口座を開設していた方から 集まっている義援金を受け取ってほしいと 現場のボランティアと私に連絡がありました。
彼女としても このまま 犬のために使われないお金を保管している事は 詐欺と疑われる可能性が出てくると 必死のようです。
口座を解約して現金を持っているので 怖いと言う彼女に対し、一旦は現場住所宛に郵便為替で送付するように指南し、その件は 担当刑事に相談しました。
義援金の受け取り拒否を致しましたのは これ以上の中傷の被害を避ける為の 警察からの指示でした。
案の定 為替を受け取ったと予想される日より 代表者の支援者からは 脅しとも取れる内容の連絡を受けましたので 全国の義援金をお振込み頂いた皆様には 大変申し訳ございませんが、受け取らなくて良かったと内心思ったものです。
『自宅の住所も 電話番号も全て把握している、逃げ場は無い』と 逃げる必要のない私が 何故言われなければならないのか、本当に苦しみました。
警察には 立件よりも 抑止力になって頂ければ それで可とする旨は伝えてありましたが、ネット上で書いては削除されていた画面の全て 保存して提出いたしましたので 警察は一応の取調べは行ってくれました。
警察も証拠が揃っていなければ いくら言葉で訴えたとしても 捜査として動かない事は 皆様御存知だと思います。
そして その後 一旦は沈静化したお陰で 里親募集はまた順調に推移。
元々 残り30匹位になったら 譲渡会を行おうと計画していたので 4月2日より ずっと現場を取材していてくれた 北海道新聞社の記者さんが、4月22日の朝刊にて 25.26日の譲渡会の案内を記事として掲載して下さいました。
代表者の連絡先として掲載された 私の携帯電話は 早朝5時から深夜まで3日間、鳴りっぱなしで トイレに行くにも時間がないほど。。。沢山の里親の申込みが 殺到したのです。
それからは このブログで紹介してきた通り、全員が4月25日に 現場より撤収した次第です。
今日までに 私たちから引き取られた子 71匹全員の ここでの報告は終了しました。
体調の問題もあり、ワクチン接種がまだの子も居りますが 終了が確認できた子から その後の様子を伺いに 家庭訪問を考えています。
正直なところ みんなが どうしているのか、顔が見たいと言うのが 私たちの本音なのですが。
そして 里親の皆様には 告知致しましたが、北海道新聞社では 今回の子たちが その後どうしているのかを シリーズ連載したいとの企画があり、往復葉書にて 取材可と記入して下さった家庭には 取材の連絡が行くと思いますし、見ている方が少ないWEBよりも もっと多くの方に この事件と幸せに暮らしている北広の子たちを 知っていただけるのは嬉しい限りです。
今回の件では 元の代表者の途中降板によって 不要な不快な思いをしたのは事実です。
しかし この頭数の廃業ブリーダーの犬たちを救おうと 立ち上がった勇気には拍手を送りたいと思います。
実際に 85匹を救うためには 全国の皆様の支援物資は 大いに役立ちました。感謝致します。
今日の報告を 一区切りとし、私は また仕事と家事の 普段の生活に戻らせて頂きます。
・・・と言いいましても、タロウの正式譲渡や その後の里親さんに対するフォローは 当然続けて参ります。
そして 地味に 今まで通り、自分にできる範囲の 犬の保護活動を続けていくと思います。
願わくは 二度と このような不幸な事件が起きない事を、
そして その時に立ち上がった善意の方々が 言われ無き誹謗中傷に傷つかない事を
心から 希望します。
85匹を心配し 御支援頂き 見守って下さった全国の皆様、
本当に ありがとうございました。
辛い思い以上に 沢山の感動を頂けた事、
素晴らしいボランティアの皆様との出会い、
全ての里親さまとの出会いに 心から感謝いたします。
ありがとうございました。
平成21年5月21日
活動家ではなく単なる愛犬家 能勢 祥子
今回の事件。
相談を受け 現場に入り、清掃ボランティアを募り 『北広島緊急プロジェクト』と云う名で
立ち上がったレスキュー活動ではありましたが、
主たるメンバーが 遠方の方々で ほとんど その後の現場には現れず、
立ち上げられ 支援を呼びかけているHP作成側と
現場との連絡が 噛み合わない状態となっていたようでした。
私個人が 初めて事件を耳にし、現場に支援物資を持って出向いたのは
既にレスキュー活動が開始されていた 3月27日の事でした。
たまたま その日のその時間に現場に来ていた 代表者であった方とお会いし、
自分の職歴と 交友関係から 札幌市内のペット業界からの支援を呼びかける
お手伝いをさせてほしいと申し出、承諾されました。
何故申し出たかと言いますと その時に備蓄されていた ドッグフードの少なさに驚き、
また 犬たちの栄養状態の悪さに このままでは まだまだ健康被害が起こるだろうと
予測したからです。
すぐに 動物病院・問屋・メーカーからご支援を頂けました。
HP上でも 場所などが表示されていなかったので デマではないかと 札幌のペット業界では思われていたそうです。
そしてHPの呼びかけのお陰で 全国の皆様からの支援物資として たくさんのフード・医薬品・ペットシーツ・衣料品が その後続々と現場に到着いたしました。
また私が存じ上げていた 某動物病院の医院長が すぐに現場に駆けつけ 全頭の検便と
免疫力の低下が懸念される月齢の 幼犬への無料ワクチン接種を申し出ていただけ、
その際に医院長から 代表に対し この環境を早く撤収する方が 犬の健康を考えれば 一番の得策だろうとの提案があり、
その場に居た 皆で 健康状態の良い犬から 早急なる里親募集の開始との方針を 確認しあいました。(衛生面だけでなく、地主との問題もありましたので)
当時、現場の平日のボランティアは 1〜3人。
給餌と清掃だけで 1日が終わる日々でした。
代表者の方針で すでにボランティアの募集は締め切られ、
現場の住所は 明かす事は 禁じられており、現場のボランティアが
作業中に倒れるような状態です。
こうした日常の中、一度は早急な里親募集に踏み切ろうと 確認したにも関わらず
代表者の言葉・行動は その後も二転三転が 日に何度も繰り返され、
現場側と調整が取れなくなり 代表者は4月4日に ブリーダーと交わした誓約書を
現場に放棄し、レスキューから手を引くと帰られました。
その後、勝手に私を『新代表』『現代表』と称し 繰り返される 公式HPのブログ上での
嫌がらせ、代表者の個人ブログによる 個人名を出してまで繰り広げられた誹謗中傷に
眠れぬ夜を何度も過ごしました。
しかしながら 毎日 餌を与え、日々の健康管理をしなければならない犬たちが
山ほど居て 人手は足りない・・・・毎日が戦いでした。
ボランティアが力を併せ 順調に進みかけた里親探しでしたが、
途中から ネット上での騒ぎのために 恐ろしいと 里親を辞退なさる方も出始めました。
WEBに情報を作成して流しているほどの時間もなかった私たちでしたが、
このままでは 残された犬たちに 幸せな家庭を見つけてやれないと判断し
何とか 忙しい中協力してくれたスタッフのお陰で このブログを立ち上げるに至りました。
また私は 余りに酷い内容の書き込みと 支援していただいた動物病院への誹謗中傷に
目を瞑れる状況は越えていると判断し、警察に相談。
その頃、個人名の義援金の振込口座を開設していた方から 集まっている義援金を受け取ってほしいと 現場のボランティアと私に連絡がありました。
彼女としても このまま 犬のために使われないお金を保管している事は 詐欺と疑われる可能性が出てくると 必死のようです。
口座を解約して現金を持っているので 怖いと言う彼女に対し、一旦は現場住所宛に郵便為替で送付するように指南し、その件は 担当刑事に相談しました。
義援金の受け取り拒否を致しましたのは これ以上の中傷の被害を避ける為の 警察からの指示でした。
案の定 為替を受け取ったと予想される日より 代表者の支援者からは 脅しとも取れる内容の連絡を受けましたので 全国の義援金をお振込み頂いた皆様には 大変申し訳ございませんが、受け取らなくて良かったと内心思ったものです。
『自宅の住所も 電話番号も全て把握している、逃げ場は無い』と 逃げる必要のない私が 何故言われなければならないのか、本当に苦しみました。
警察には 立件よりも 抑止力になって頂ければ それで可とする旨は伝えてありましたが、ネット上で書いては削除されていた画面の全て 保存して提出いたしましたので 警察は一応の取調べは行ってくれました。
警察も証拠が揃っていなければ いくら言葉で訴えたとしても 捜査として動かない事は 皆様御存知だと思います。
そして その後 一旦は沈静化したお陰で 里親募集はまた順調に推移。
元々 残り30匹位になったら 譲渡会を行おうと計画していたので 4月2日より ずっと現場を取材していてくれた 北海道新聞社の記者さんが、4月22日の朝刊にて 25.26日の譲渡会の案内を記事として掲載して下さいました。
代表者の連絡先として掲載された 私の携帯電話は 早朝5時から深夜まで3日間、鳴りっぱなしで トイレに行くにも時間がないほど。。。沢山の里親の申込みが 殺到したのです。
それからは このブログで紹介してきた通り、全員が4月25日に 現場より撤収した次第です。
今日までに 私たちから引き取られた子 71匹全員の ここでの報告は終了しました。
体調の問題もあり、ワクチン接種がまだの子も居りますが 終了が確認できた子から その後の様子を伺いに 家庭訪問を考えています。
正直なところ みんなが どうしているのか、顔が見たいと言うのが 私たちの本音なのですが。
そして 里親の皆様には 告知致しましたが、北海道新聞社では 今回の子たちが その後どうしているのかを シリーズ連載したいとの企画があり、往復葉書にて 取材可と記入して下さった家庭には 取材の連絡が行くと思いますし、見ている方が少ないWEBよりも もっと多くの方に この事件と幸せに暮らしている北広の子たちを 知っていただけるのは嬉しい限りです。
今回の件では 元の代表者の途中降板によって 不要な不快な思いをしたのは事実です。
しかし この頭数の廃業ブリーダーの犬たちを救おうと 立ち上がった勇気には拍手を送りたいと思います。
実際に 85匹を救うためには 全国の皆様の支援物資は 大いに役立ちました。感謝致します。
今日の報告を 一区切りとし、私は また仕事と家事の 普段の生活に戻らせて頂きます。
・・・と言いいましても、タロウの正式譲渡や その後の里親さんに対するフォローは 当然続けて参ります。
そして 地味に 今まで通り、自分にできる範囲の 犬の保護活動を続けていくと思います。
願わくは 二度と このような不幸な事件が起きない事を、
そして その時に立ち上がった善意の方々が 言われ無き誹謗中傷に傷つかない事を
心から 希望します。
85匹を心配し 御支援頂き 見守って下さった全国の皆様、
本当に ありがとうございました。
辛い思い以上に 沢山の感動を頂けた事、
素晴らしいボランティアの皆様との出会い、
全ての里親さまとの出会いに 心から感謝いたします。
ありがとうございました。
平成21年5月21日
活動家ではなく単なる愛犬家 能勢 祥子
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