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文化

伊達の重文「念仏上人画像」 修復終え里帰り (05/20 08:59)

修復を終え、往時の姿がよみがえった念仏上人画像

 【伊達】伊達市有珠町の浄土宗・善光寺(木立大忍(きたちだいにん)住職)の国指定重要文化財(重文)「念仏上人画像」が十九日、東京の専門業者による修復を終えて一年ぶりに里帰りした。改築中の宝物館が完成する二〇一一年春以降、公開される予定。

 念仏上人画像は一八二五年の作だが、作者は不詳。縦百六十八センチ、横百六センチ。「念仏上人子引歌」をつくり、アイヌ語訳も付けて布教活動した三代目住職・弁瑞(べんずい)が描かれている。左下のがい骨は諸行無常の仏教観を示すという。修復前は虫のふんが付いたり、裏打ちした紙とのはく離が進んでいたが、見違えるようにきれいになった。費用は約二百五十万円で、六割を国、二割を市、残る二割を寺と檀家(だんか)が負担した。

 善光寺は、東蝦夷地を直轄地にした江戸幕府が、人心の安定を図るために開設した「蝦夷三官寺」の一つで、重文六十二点を所蔵。〇六年から順次、国と市の補助を受けて修復を進めており、修復を終えたのは今回で五点目。今後五年間でさらに十六点の修復を予定している。

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