【EMについて(1/7)】
EMとは、Effective Micro-organismsの略で、有用微生物群のことである。琉球大学の比嘉照夫教授が発明したものである。
その応用範囲は極めて広い。農業用にも、医療用にも、汚水処理やゴミ処理にも、はては工業用の材料革命にまで及んでいる。
そのEMがどれほどのものかを紹介していきたい。本稿は数年前に道場生たちにEMを紹介し推奨した文章に多少手を入れ直したものである。それが道場生からその知人友人へと広まって、今では「体調がよくなった」「手放せなくなった」との声を多数聞くようになっている。
例えば私の体験でいうと、EMを練り込んだ「EMシャボン玉石鹸」を使うと、頭髪のかゆみが激減した。
以下、ご参考までに、EMとはどういうものかを7回の予定で書いて行く。
さて。
たとえば納豆をつくるさいには、大豆を煮てそれに納豆菌をまぜておくと、醗酵して「納豆」ができる。これは納豆菌の増殖による醗酵で、質的転化がおきるのであるが、大豆には納豆菌以外の雑菌がついてなく、ただ納豆菌だけが付けられる、ということではない。これは醗酵食品といわれるものはすべてそうである。味噌も酒も、漬け物も、ヨーグルトやチーズもみな、酵母や乳酸菌だけが単独で存在するのではない。
煮た大豆を放置しておけば、納豆にはならず、雑菌が繁殖して腐るか、カビがはえてしまう。このちがいはなにか。
それは大豆の表面に有用な納豆菌を、他の雑菌より多くくっつけて、かつ納豆菌がもっとも繁殖しやすい環境(温度)をつくってやるから、他の雑菌やかびが繁殖できないのである。だから腐らない。他の醗酵食品も同じ原理である。
つまり自然界には、微生物がうじゃうじゃいるのであって、われわれはいわば微生物の海にただよっているようなものである。それが条件しだい、環境しだいである傾向の微生物が繁殖して、人間にとって有用になったり、病気を発生させたり腐らせたりもするのである。
有用微生物を活性化させたり、増やしたりすれば、人間にとって有用な成果をもたらせてくれる。逆に、有害微生物を繁殖させてしまうと、人間に害をおよぼす。EMもこの原理を応用したものである。
比嘉教授は、こうした微生物には、蘇生型の菌と、崩壊型の菌、それにどちらでもない日和見菌がいるということであり、崩壊型の微生物が勢力を増すと、日和見菌までがその仲間に加わり、腐敗や害をもたらす。蘇生型の微生物が勢力を増すと、日和見菌も味方になって、有用な環境をつくりだす、という法則を発見したのである。
EMは、酵母、納豆菌、乳酸菌、光合成菌、麹菌などの有用微生物80種ほどを集めて共存状態にした液状のものである。納豆菌がいい、乳酸菌がいいと言われるが、EMはそういう優秀な菌をあつめた強力チームである。4番打者ばかりを集めたどこかの球団のようなものだ。
EMは、琉球大学の比嘉先生が開発したが、もともとは彼が農学部の先生で、土壌改良のために作ったものなのである。
土壌には、たとえば1グラムの土のなかに何億という微生物が存在し、自然のなかでは共存して生活している。ところが、化学肥料や農薬、環境汚染などによって、土壌はきわめて劣悪な環境となり、農作物に病虫害が発生したり、栄養価の低くまずいものばかりができてくるようになった。病気になったり虫がわいたりするから、農薬をつかう。するとますます土壌は劣化するという悪循環に、どの国の農業も陥っている。
農民も農薬などを直接扱うため、多くの奇怪な病気に冒されてきている。この悪循環を断つために、微生物を活用しようというのが、比嘉教授の発想であった。
蘇生型の有用微生物群であるEMは、農地にまくと驚異的な効果を発揮する。土壌内の微生物相が、蘇生型に変わる。農薬に汚染されて崩壊型の微生物が活発に棲息する土壌が一転して有用微生物が優勢になり、崩壊型微生物が押さえこまれる。日和見菌は一斉に有用微生物側につくのである。
最初に効果をあらわしたのは、東北地方をおそった冷害のときであった、このEMを肥料的につかった農地はまったく冷害の影響を受けなかった。
EM をつかった果樹園ではふつうより果実の収量が増え、かつ糖度も大幅に増加しておいしい果実がなった。米の収量も増えたし、野菜も収穫がふえて味がよくなった。
とうぜん化学肥料や農薬をいっさいつかわない自然農法である。自然農法はどうしても手間がかかり、収量も減ってしまうので採算にあわない。しかしEMを使うと、自然農法でありながら収量はかえって増える。しかも雑草がはえず、病虫害にも強くなるので、手間がまったくかからなくなった。
土壌がいきいきとして、土がやわらかくなり、土を耕す必要もなくなる。
夢のような農業が可能となったのである。
ではなんでそんなに良いものなら、爆発的に広まらないのか?それは行政(役人)と農薬メーカーと、旧来の学者がじゃまをしているからである。かれらは既得権、利権を手ばなしたくないのである。だから必死にEMの普及を妨害する。
だいぶ前に、京都府の浅田農産で鳥インフルエンザが発生し、会長夫妻が自殺するという痛ましい事件がおきた。あれは養鶏場の経営者も悪いけれど、EMを鶏舎に使っていれば鳥がインフルエンザなどにかからないですんだものを、役人やメーカー、学者らが旧来の利権にしがみついて、革新的なEMをとりいれなかったがための悲劇である。
鳥インフルエンザが発生して、消毒薬メーカーは笑いがとまらないだろう。かれらは無知につけこんだ悪くどい商売をしている。豚インフルエンザでも同様だろう。
EM を使って鶏舎の環境を良好なものにすれば、悪いウイルスなどは繁殖もしないし、悪さも起こさないのだ。消毒薬もいらないのである。
そんなに土壌に効くものなら、人間の体にはどうなんだ? という問い合わせが殺到したところから、EM は新たな段階へと入っていった。医療への応用であった。つまり体内環境も腸をみればわかるように、さまざまな菌が共存している。口のなかもしかり、女性の膣のなかもしかりである。
つまりこうした場所は、土壌と環境が似ている。この微生物の環境が悪化すれば病気になり、好転すれば健康になるという原理である。
諸君も腸内の環境をヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌がよくするのは知っているだろう。EMは同じ原理で、要は4番打者をそろえた強力微生物チームなのである。
EMとは、Effective Micro-organismsの略で、有用微生物群のことである。琉球大学の比嘉照夫教授が発明したものである。
その応用範囲は極めて広い。農業用にも、医療用にも、汚水処理やゴミ処理にも、はては工業用の材料革命にまで及んでいる。
そのEMがどれほどのものかを紹介していきたい。本稿は数年前に道場生たちにEMを紹介し推奨した文章に多少手を入れ直したものである。それが道場生からその知人友人へと広まって、今では「体調がよくなった」「手放せなくなった」との声を多数聞くようになっている。
例えば私の体験でいうと、EMを練り込んだ「EMシャボン玉石鹸」を使うと、頭髪のかゆみが激減した。
以下、ご参考までに、EMとはどういうものかを7回の予定で書いて行く。
さて。
たとえば納豆をつくるさいには、大豆を煮てそれに納豆菌をまぜておくと、醗酵して「納豆」ができる。これは納豆菌の増殖による醗酵で、質的転化がおきるのであるが、大豆には納豆菌以外の雑菌がついてなく、ただ納豆菌だけが付けられる、ということではない。これは醗酵食品といわれるものはすべてそうである。味噌も酒も、漬け物も、ヨーグルトやチーズもみな、酵母や乳酸菌だけが単独で存在するのではない。
煮た大豆を放置しておけば、納豆にはならず、雑菌が繁殖して腐るか、カビがはえてしまう。このちがいはなにか。
それは大豆の表面に有用な納豆菌を、他の雑菌より多くくっつけて、かつ納豆菌がもっとも繁殖しやすい環境(温度)をつくってやるから、他の雑菌やかびが繁殖できないのである。だから腐らない。他の醗酵食品も同じ原理である。
つまり自然界には、微生物がうじゃうじゃいるのであって、われわれはいわば微生物の海にただよっているようなものである。それが条件しだい、環境しだいである傾向の微生物が繁殖して、人間にとって有用になったり、病気を発生させたり腐らせたりもするのである。
有用微生物を活性化させたり、増やしたりすれば、人間にとって有用な成果をもたらせてくれる。逆に、有害微生物を繁殖させてしまうと、人間に害をおよぼす。EMもこの原理を応用したものである。
比嘉教授は、こうした微生物には、蘇生型の菌と、崩壊型の菌、それにどちらでもない日和見菌がいるということであり、崩壊型の微生物が勢力を増すと、日和見菌までがその仲間に加わり、腐敗や害をもたらす。蘇生型の微生物が勢力を増すと、日和見菌も味方になって、有用な環境をつくりだす、という法則を発見したのである。
EMは、酵母、納豆菌、乳酸菌、光合成菌、麹菌などの有用微生物80種ほどを集めて共存状態にした液状のものである。納豆菌がいい、乳酸菌がいいと言われるが、EMはそういう優秀な菌をあつめた強力チームである。4番打者ばかりを集めたどこかの球団のようなものだ。
EMは、琉球大学の比嘉先生が開発したが、もともとは彼が農学部の先生で、土壌改良のために作ったものなのである。
土壌には、たとえば1グラムの土のなかに何億という微生物が存在し、自然のなかでは共存して生活している。ところが、化学肥料や農薬、環境汚染などによって、土壌はきわめて劣悪な環境となり、農作物に病虫害が発生したり、栄養価の低くまずいものばかりができてくるようになった。病気になったり虫がわいたりするから、農薬をつかう。するとますます土壌は劣化するという悪循環に、どの国の農業も陥っている。
農民も農薬などを直接扱うため、多くの奇怪な病気に冒されてきている。この悪循環を断つために、微生物を活用しようというのが、比嘉教授の発想であった。
蘇生型の有用微生物群であるEMは、農地にまくと驚異的な効果を発揮する。土壌内の微生物相が、蘇生型に変わる。農薬に汚染されて崩壊型の微生物が活発に棲息する土壌が一転して有用微生物が優勢になり、崩壊型微生物が押さえこまれる。日和見菌は一斉に有用微生物側につくのである。
最初に効果をあらわしたのは、東北地方をおそった冷害のときであった、このEMを肥料的につかった農地はまったく冷害の影響を受けなかった。
EM をつかった果樹園ではふつうより果実の収量が増え、かつ糖度も大幅に増加しておいしい果実がなった。米の収量も増えたし、野菜も収穫がふえて味がよくなった。
とうぜん化学肥料や農薬をいっさいつかわない自然農法である。自然農法はどうしても手間がかかり、収量も減ってしまうので採算にあわない。しかしEMを使うと、自然農法でありながら収量はかえって増える。しかも雑草がはえず、病虫害にも強くなるので、手間がまったくかからなくなった。
土壌がいきいきとして、土がやわらかくなり、土を耕す必要もなくなる。
夢のような農業が可能となったのである。
ではなんでそんなに良いものなら、爆発的に広まらないのか?それは行政(役人)と農薬メーカーと、旧来の学者がじゃまをしているからである。かれらは既得権、利権を手ばなしたくないのである。だから必死にEMの普及を妨害する。
だいぶ前に、京都府の浅田農産で鳥インフルエンザが発生し、会長夫妻が自殺するという痛ましい事件がおきた。あれは養鶏場の経営者も悪いけれど、EMを鶏舎に使っていれば鳥がインフルエンザなどにかからないですんだものを、役人やメーカー、学者らが旧来の利権にしがみついて、革新的なEMをとりいれなかったがための悲劇である。
鳥インフルエンザが発生して、消毒薬メーカーは笑いがとまらないだろう。かれらは無知につけこんだ悪くどい商売をしている。豚インフルエンザでも同様だろう。
EM を使って鶏舎の環境を良好なものにすれば、悪いウイルスなどは繁殖もしないし、悪さも起こさないのだ。消毒薬もいらないのである。
そんなに土壌に効くものなら、人間の体にはどうなんだ? という問い合わせが殺到したところから、EM は新たな段階へと入っていった。医療への応用であった。つまり体内環境も腸をみればわかるように、さまざまな菌が共存している。口のなかもしかり、女性の膣のなかもしかりである。
つまりこうした場所は、土壌と環境が似ている。この微生物の環境が悪化すれば病気になり、好転すれば健康になるという原理である。
諸君も腸内の環境をヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌がよくするのは知っているだろう。EMは同じ原理で、要は4番打者をそろえた強力微生物チームなのである。