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政界ロビー:元警察庁長がきょう出頭

幹部ら2、3人も

 大検察庁(日本の最高検察庁に相当)中央捜査部は以前、警察庁長に巨額の資金を渡したとする朴淵次(パク・ヨンチャ)前泰光実業会長(64)=起訴済み=の証言を確保し、問題の元警察庁長を21日に出頭させて事情を聴くことにした。この人物は釜山・慶尚南道地域の地方警察庁長を務めていたころに朴会長との親交を深め、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権では警察のトップにまで登りつめている。

 検察は朴前会長の女性秘書の手帳を通じ、朴前会長がこの元警察庁長と複数回にわたり接触していた事実を確認している。またこれについて、検察が朴前会長に直接問いただしたところ、複数回にわたり巨額の資金を手渡したという証言も確保したという。検察は21日の取り調べで、この元警察庁長が職務と関連して金品を受け取ったという事実を確認できれば、逮捕状を請求する方針だ。

 警察はこの元警察庁長以外にも、前職と現職の警察幹部2、3人が朴前会長から金を受け取った証拠を確保しており、近く出頭させて事情を聴く方針だという。

 検察はセジュンナモ・グループの千信一(チョン・シンイル)会長についても21日に出頭させて取り調べを行い、逮捕状を請求する予定だ。千会長は朴前会長を支援するため税務調査で便宜を図らせ、その見返りとして数億ウォン(現在のレートで1億ウォン=約760万円、以下同じ)を受け取り、さらに自分の息子や娘たちに会社の株を贈与する過程で100億ウォン(約7億6000万円)の贈与税を脱税したとされている。警察はさらに、李鍾燦(イ・ジョンチャン)元大統領府民政首席が朴前会長から受け取った資金の額が、李元首席が当初「弟が借りた金だ」としてマスコミに語った7億ウォン(約5300万円)だけではなく、12億ウォン(約9100万円)に上る証拠も確保しているという。

李明振(イ・ミョンジン)記者

チェ・ジェヒョク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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