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イスラエル射程内の新型ミサイル試射、イラン大統領が発表

5月20日20時17分配信 読売新聞

 【テヘラン=久保健一】イランのアフマディネジャド大統領は20日、北部セムナン州で演説し、軍が新型の中距離地対地ミサイル「セッジール2」の発射実験に成功したと発表した。

 国営テレビは同日、発射の模様とする映像を放映した。

 国営通信によると、新型ミサイルの射程距離は2000キロ弱で、事実とすれば、イランがすでに実戦配備済みとされる「シャハブ3」(同1300キロ)を大きく上回る。イランが敵視するイスラエルの国土全体を射程内にとらえることが可能で、核開発の進展と合わせ、イスラエルのイランに対する警戒心はさらに強まりそうだ。

 大統領によると、実験はセムナン州で行われた。2段階式で、複合固形燃料を使用しているという。

 AFP通信は、放映された新型ミサイルの形状は「シャハブ3」に類似していると報じた。「シャハブ3」は、北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」の改良型との見方が一般的。今回の試射で、イランが北朝鮮の技術を利用しながら、自国のミサイル製造技術を向上させているとの疑惑がさらに深まりそうだ。

 演説で大統領は「今後、さらに長射程のミサイル実験を行っていく」とも述べた。

最終更新:5月20日20時17分

読売新聞

 

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