初めて間近で見たアイドルは誰か？　これは男の人生にとって重要なポイントとなります。

　もし（オオッ、やっぱり可愛いよ！）という感動がなければ、その後、女性タレントへの興味はなくなるでしょう。

　ワタクシの場合、それは網浜直子様でした。あれは１８歳のとき、東京１２チャンネルの素人参加モノマネ番組に出演したときのことです。

　歌のゲストで出ていたアイドル時代の直子様を、セット裏で匂いが嗅げるほど、そばでじっくり拝見したのです。

　既に『夏・体験物語』（ＴＢＳ１９８５年）で注目されていた彼女。

　心のなかでは（おお！　網浜直子だ！）と大喜びするも、変に騒ぐとスタッフに怒られそうな雰囲気アリ。ただ静かに、そっと（本当はじぃ〜っと）見つめていたのでした。

　最初に感じたのは（顔が小せぇ）という衝撃。同級生女子の最高に可愛いレベルでも足元に及ばない整った顔立ちです。

　そんな彼女が出番前には『よろしくお願いします！』を連呼。

　ワタクシのような素人にも頭を下げて、カメラ前へ。

　いや〜感動しました。

　その時、ワタクシが脳内で試みたのは、完全なる記憶作業。

　当時のアイドルらしいミニの衣装から伸びる脚、尻、胸部の膨らみを脳裏に記憶しまくったのです。残念ながらモノマネでは優勝できませんでしたが、自宅へ帰ってから、ワタクシは脳内妄想のチャンピオンでした。

　現在も女優として活躍する直子様をドラマ等で見かけると、青春のサル時代が蘇ってくるのです。

　■「内容は水着まで」『ＴＲＵＥ　ＳＵＭＭＥＲ』（２８００円）。問い合わせは神田神保町・荒魂書店（ＴＥＬ０３・３２９１・８８３１）まで。