鳩山由紀夫新代表を選出した民主党代表選で、県連は16日、電話予備調査結果を発表した。国会議員名を挙げた回答972件中、岡田克也氏が610票(62・8%)で、鳩山新代表の251票(25・8%)を上回った。結果を受け県連所属国会議員3人のうち、津村啓介、柚木道義両衆院議員が岡田氏に、姫井由美子参院議員が鳩山氏に投票した。
岡田氏が鳩山新代表の倍以上の票を得たことについて県連は、「『どちらもふさわしいが、あえて言えば』という声が多く、党員・サポーターの意識と(代表選の結果に)大きな開きがあるとは思えない」と分析。選挙の顔としての鳩山新代表について、高井崇志・県連副代表は「親しみやすく経験豊富。岡山に何度も足を運んでいただいており、頼りがいがある」と期待した。
調査は14、15両日、県内の党員・サポーター約4000人のうち電話番号が分かる2516人を対象に実施。1556人から972件の回答があった。代表選の投票方法は、予備調査結果に応じて3票を比例配分することを15日に決めたという。他の議員では菅直人氏(46票)、江田五月氏(14票)、小沢一郎氏(13票)--など全部で13人の名前が挙がった。【石川勝義】
鳩山氏の代表選出を受け、県内の主な政党が談話を発表した。(敬称略)
◆天野学・自民党県連幹事長
多数派工作に終始し、政策論争がほとんどなかった。親小沢と反小沢の構図による代表選で、小沢体制の中枢だった鳩山新代表は看板の掛け替えにすぎない。
◆景山貢明・公明党県本部代表
民主党はそもそも小沢前代表の違法献金事件のうやむやな説明を認めて続投を容認していた。党執行部の責任は重く、代表選はその点を全くはぐらかしていた。
◆石井ひとみ・共産党県委員長
鳩山、岡田両氏とも西松建設違法献金疑惑に正面からふれず、民主党の自浄能力が問われている。また、自民党政治をどう変えるのか具体的に示していない。
◆藤田圭右・社民党県連代表
鳩山氏代表就任をお祝いする。早期解散・総選挙勝利のため野党第一党の責務は重大。暮らしと平和を壊してきた自公政権を退陣させるため、社民党も全力で戦う。【井上元宏】
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鳩山由紀夫 251
岡田克也 610
毎日新聞 2009年5月17日 地方版