木更津市のJR木更津駅西口の再開発ビル「アクア木更津」を管理運営する日本総合企画(東京都小平市、銭場茂社長)が、約150億円の負債を抱えて東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令が出されたことが19日分かった。
もとは撤退した「木更津そごう」ビルで、市が03年に6億円で取得。第三セクター「木更津観光物産」を介して日本総合企画に管理を委託し、年間25億円のテナント収入を目標に04年4月にリニューアルオープンした。
市によると、現在62店舗が営業。日本総合企画は木更津観光物産に月641万円の賃料を支払っているが、3月末に納める4月分賃料は384万円しか払われず、5月分は全額未納だという。
民間信用調査会社によると、同社は関東地方を中心に100カ所以上でビル賃貸管理など不動産事業を展開。07年3月に約62億円の売り上げを計上したがその後赤字に転落。「アクア木更津」も4月末、1階で営業していた大型スーパーが撤退。資金繰りが悪化したとみられる。【児玉賢二】
毎日新聞 2009年5月20日 地方版