最終号特別企画
日本への遺書
これは四十年にわたる思索と討論の到達点、そして未来の日本に宛てたメッセージである
実力相応の主張なくば、国は立ち行くまい
石原慎太郎(東京都知事・作家)
オバマ政権の中国接近は「日本自立」への好機だ
古森義久(産経新聞ワシントン駐在編集特別委員)
アメリカ型改革から〈桂離宮の精神〉を守れ
佐伯啓思(京都大学大学院教授)
崩壊しない「社会主義中国」は全人類的課題
中嶋嶺雄(国際教養大学学長)
戦後的迷妄を打破する「維新」を幻想せよ
西部 邁(評論家)
「国民国家」から「帝国」への世界史的転換
野田宣雄(京都大学名誉教授)
歴史の観察と解釈にむけた三つの知恵
秦 郁彦(現代史家)
皇室と富士山こそ神道文化の要である
平川祐弘(東京大学名誉教授)
保守派をも蝕む〈東京裁判遵守〉という妖怪
渡部昇一(上智大学名誉教授)
思想家列伝
かれらは『諸君!』を舞台に、何を考え、そして何と闘ったのか
輝ける論壇の巨星たち
小林秀雄
批評精神の秘密を明かす魂の対話録
新保祐司
白洲次郎
頑固爺の語り口に日本復興への思いが潜む
北 康利
田中美知太郎
世界史から現代の虚妄を見抜く哲人
三浦小太郎
清水幾太郎
正系インテリに抗った論壇の田中角栄
竹内 洋
福田恆存
「空しさ」に挑み続けた文士
遠藤浩一
林健太郎
期せずして英雄となった“剛直なリベラル”
粕谷一希
山本夏彦
風刺と諧謔を秘めた含羞の慈顔、怖い温顔
石井英夫
山本七平
戦場体験がもたらした「言葉」への信頼
東 眞史
三島由紀夫
「文武両道」の核心に迫る運命的論考
富岡幸一郎
江藤 淳
「占領と検閲」の問題はまだ終わらない
酒井 信
高坂正堯
論壇誌多様化を反映した多彩な活躍
中西 寛
『諸君!』と私
忘れがたいあの論文、あの連載。常連筆者から愛読者まで各界三十二人が語る、わが『諸君!』
中曽根康弘/池部 良/山本卓眞/渡邉恒雄/勝田吉太郎/田中健五/
岡崎久彦/佐々淳行/曾野綾子/深田祐介/屋山太郎/金 美齢/
佐瀬昌盛/山崎正和/平沼赳夫/渡辺利夫/立花 隆/黒田勝弘/
長谷川三千子/山内昌之/鹿島 茂/関川夏央/阿川尚之/東谷 暁/
井上章一/荒木和博/石破 茂/坪内祐三/福岡伸一/佐藤 優/
福田和也/櫻田 淳
ベリー・ベスト・オブ紳士と淑女 1980-2009
森羅万象に限りない好奇心を向けた三十年の歩みのなかから、各時代きわめつきの傑作を精選
読者へ「紳士と淑女」子
グラビア企画
「表紙」諸君!
四十年間、変化し続けた『諸君!』の表紙。保守系論壇誌の意外な“革新性”の跡をたどる
〈シリーズ〉奪われる領海 最終回
機密情報入手! 中国初の空母建造計画、その全貌を公開する
核ミサイル、対衛星兵器の次は、いよいよ海洋覇権。中国政府が進める極秘計画は昨秋、画期を迎えた
富坂 聰(ジャーナリスト)
名プロデューサー馬場和夫の戦後映画回想(後編)
藤本真澄と映画界の黄金時代
栄光の日々は、テレビの登場によって終焉。東宝は生き残りをかけた“禁じ手”を打つ
石井妙子(ノンフィクション作家)
〈8人ラスト大座談会〉
諸君! これだけは言っておく
気鋭の論客が一堂に会して繰り広げる平成版「近代の超克」、火花散る五時間半の大激論!
遠藤浩一(評論家・拓殖大学大学院教授)/櫻井よしこ(ジャーナリスト)/
田久保忠衛(杏林大学客員教授)/西尾幹二(評論家)/
松本健一(評論家・麗澤大学教授)/村田晃嗣(同志社大学教授)/
八木秀次(高崎経済大学教授)/〈司会〉宮崎哲弥(評論家)
第一部 保守は何を守るべきか
第二部 憲法改正を妨げるもの
第三部 世界経済戦争の帰趨
第四部 「世界史の哲学」を再興せよ
- ■荒川洋治 言葉と世界106
- ■竹内 薫 サイエンティスト異能列伝10
- ■今森光彦 湖国逍遙5
- ■竹内 洋 革新幻想の戦後史19
- ■小堀桂一郎 日本人の「自由」の歴史9
- ■出久根達郎 言の葉のしずく166
- ■佐々木俊尚 ネット論壇時評23
- ■中野 翠 この世は落語24
- ■佐々淳行 インテリジェンス・アイ84
- ■西木正明 誇り高きろくでなしの時代24
- ■佐藤 優 保守再建19
- ■樋口 進 文藝春秋写真館38
- ■杉原志啓 音楽は国の響き23
- ■保阪正康 ナショナリズムの昭和43
- ■高島俊男 退屈老人雑録18
-