内閣府は25日に公表する5月の月例経済報告で、景気の基調判断を3年3カ月ぶりに上方修正する。4月までの「急速な悪化が続いており、厳しい状況にある」との判断を「悪化のテンポが緩やかになっている」へ改める。悪化が続く雇用情勢の判断は下方修正するものの、下げ止まりの動きが出てきた輸出や生産の判断を上方修正する。
5月の月例報告は与謝野経財相が25日に開く関係閣僚会議に提出する。昨秋以降の世界的な金融危機に伴う国内景気の急速な冷え込みを受け、政府は昨年10月から2月の月例報告まで、5カ月連続で基調判断を下方修正。その後、3月、4月は基調判断を据え置いていた。上方修正は2006年2月以来となる。
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