対馬観光物産協会は、対馬市を訪れる韓国人観光客と地元観光業者とのトラブルをなくそうと、日韓の習慣の違いをまとめた冊子「アンニョン! 対馬」を作成した。市国際交流員のソン・スジンさん(28)=韓国・釜山市出身=が、自身の経験やこれまで市に寄せられた苦情を基に執筆。ソンさんは「お互いの国への理解を深めるために役立ててほしい」と話している。
同市では、韓国人旅行客の増加に伴い、トイレで使った紙を流さずにごみ箱に捨てた旅行客とトラブルになるなどのケースが目立ち始めた。
冊子は、韓国ではトイレの紙質が悪い上、排水管が細く詰まりがちなため、むしろトイレに紙を流さない習慣になっていることを紹介。このほか、飲食店や宿泊施設への飲食物持ち込みや宿泊予約のキャンセルなどが多いことについても、韓国では持ち込みが当たり前であったり、宿泊予約そのものが一般的ではなかったりすることを説明している。
冊子はA5版、31ページで、日本語と韓国語を併記。3000部発行し、市内のホテルや飲食店などに配っている。対馬観光物産協会=0920(52)1566。
=2009/05/21付 西日本新聞朝刊=