【新型インフル】東京で感染確認　市職員ら緊急呼集　驚く市民「なんで八王子」 (1/2ページ)

　ついに東京にも−。八王子市の女子高生（１６）が新型インフルエンザに感染したことが２０日、分かったことで、都内に動揺が広がった。八王子市をはじめ各自治体では情報収集や対応に追われた。同市民らは「なんで八王子で…」と不安な雰囲気に包まれた。

　発熱相談センターが設置されている八王子市保健所（同市旭町）では同日午後９時前から、担当職員ら約３０人が非常呼集され、続々と庁舎に集まってきた。

　早川和男所長らが夜遅くまで、女子高生が新型インフルエンザに感染していることが発覚した経緯などを報道陣約１５人に説明。３階では約１０人の職員らが電話に応じたり、今後の対応を話し合う姿がみられ、スーツ姿の職員らが慌ただしく出入りしていた。

　同保健所では同日夕、女子高生がインフルエンザＡ型と確認された時点で、保健対策課長らが待機して緊急時に備えていたという。

　「都内もしくは市内で新型インフルエンザが発生した場合、冷静に対応するように」。黒須隆一市長が同日午後５時から開かれた市危機管理本部員会議で指示を出した矢先、懸念が現実となった八王子市。同市広聴広報室も午後８時すぎからマスコミの問い合わせが入り出した。帰宅していた同室長は連絡を受け、情報収集のため八王子市保健所へ向かった。同室や生活安全部防災課の職員ら呼集されたが、「情報が入らずやきもきしている」といらだちも見せた。