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【新型インフル】「詳しい情報言えない」都の会見歯切れ悪く
このニュースのトピックス:感染症
「なぜ高校が私立かどうかも言えないんですか」「学校は感染拡大の現場ではないので…」。首都圏で初めて新型インフルエンザ患者が発生したことを受けた20日夜の東京都の記者会見。幹部は基本的な事実関係を確認する矢継ぎ早の質問に「感染のおそれがないから発表の必要がない」「患者個人を特定する」と繰り返し、押し問答が続いた。
都庁6階の会見室。午後10時すぎから、福祉保健局の前田秀雄参事らが緊張した表情で概要を発表した。
関西で学校を舞台に感染患者が広がったとみられることから、女子生徒の学校や同行した生徒についての質問が集中。しかし前田参事は「女子生徒は帰国後、学校には行っていない。学校の詳しい情報は言えない」「同行した生徒についても学校側の調査で確認してから」と歯切れの悪い回答に終始した。
「東京都内で感染症例」の情報が出始めた午後8時過ぎ、厚労省の新型インフルエンザ対策推進本部前に報道陣が集まり始めた。17日に手狭だった18階から2階の講堂に引っ越したばかりの本部。複数あるドアには「常閉」と書かれた紙が張られている。職員らが出入りするドアの周囲はついたてで囲われ、内部の様子をうかがうことはできないが、職員らの出入りもまばらで、落ち着いた様子。
午後8時45分ごろ、報道対応した広報担当者は「都からの連絡として、厚労省に報告することはありませんとのことです」。その約20分後、テレビニュースが「八王子市で陽性反応」の一報を伝えると、一転、「都から陽性との報告がありました」。
午後9時半過ぎ、江利川毅事務次官が本部入り。約10分後に出てくると「事実関係を調べているが、まだ、1人だからね…。今すぐに国の対策を変えるということは特段ありません」と語り、事務次官室に戻った。
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