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紀元前1〜2世紀にインドで成立した仏像は、はるばるシルクロードを経て、中国、朝鮮半島、そして日本へと伝来してきた。その姿形にはどんな意味があるのか。基本知識から見方まで徹底解読しました。見ておきたい日本の仏像約100体を収録。これで仏像鑑賞が10倍楽しくなる!
鬼神でありながら、可憐で敬虔な表情で人々を魅了する興福寺阿修羅像。その知られざる表情を仏像写真家・小川光三さんに、そして阿修羅とは何者なのかを興福寺国宝館館長の金子啓明さんにうかがった。
仏像と向き合い、何かを感じられれば、それだけで仏像鑑賞は十分楽しい。だが、それぞれの仏像が持つ特徴を知り、種類が見分けられれば、その魅力はさらに味わいを増す。そこで、初心者でも簡単に見分けられる仏像の見方の基本を伝授。明日から仏像の見方が変わるはず。
外国の影響を受けながら、独自に発展していった日本の仏像。代表的な仏像と制作技法、その変遷にせまる!
仏教がわが国に伝来した6世紀以来、1200年の長きにわたって、日本人の心の結晶として像立されてきた仏像10数万体から、仏像の専門家たちが、特に優れた仏像を厳選!わが国の至宝として国宝・重文に指定された名仏や、その美しさから人々の厚い信仰を集めてきた尊像まで。観るものに深い感動を与えてくれる珠玉の仏像56体を如来、菩薩、明王、天の4種類別につぶさに鑑賞します。
如来とは、悟りを開いた者である「仏陀」のこと。数多くの仏のなかの最高位にあり、もともとは出家後の釈迦がモデルで、衲衣と呼ばれる粗末な1枚の布だけをまとった姿が特徴。真理の世界からやって来て人々を救うとされる。
密教の尊像である大日如来が、いかにしても衆生を教化できない際に、忿怒の相で屈服させる大日如来の化身が明王だ。「おふどうさん」で知られる不動明王や、煩悩を打ち砕く金剛夜叉明王、国家の安泰を守る大元帥明王など、代表的な明王を紹介する。
鬼神でありながら、可憐で敬虔な表情で人々を魅了する興福寺阿修羅像。その知られざる表情を仏像写真家・小川光三さんに、そして阿修羅とは何者なのかを興福寺国宝館館長の金子啓明さんにうかがった。
仏教に取り入れられ、仏法を守護するようになったインド古来の神々のことを「天」という。大人気の「阿修羅」もこの部類に入る。姿形も鎧をまとったものから女性の神様とさまざまで、それぞれ個性が際立っているのも「天」の特徴。「天」の豊かなキャラクターと代表的な仏像を紹介する。
釈迦の十大弟子のように、悟りの境地に達した修行者のなかの最高位のものを「羅漢」と呼ぶ。また、空海や最澄など宗派の開祖や各宗派で重要な位置にあった僧を「高僧」と呼び、ともに尊像として深く敬愛された。
平安後期から鎌倉初頭の激動の時代に生きた、運慶。高い写実性を取り入れた革命児は、時代の流れとともに初期の力強い表現から、晩年は奥行きのある深い表現法に到達していった。天才仏師・運慶の作品の秘密に迫る。
時代と環境は違うが、ふたりとも過酷な運命を一途、懸命に、衆生済度に生き抜いた。そしてともに即身成仏の確信を得てこの世を去った。その実践の証明が仏を彫ることにあったといえる。生い立ちと生涯、代表的な仏像について語っていこう。
滅多に開帳されない秘仏は、仏像ファンの心をくすぐるもの。ここでは国宝や重要文化財を中心に、価値の高い110 体を紹介。なお開帳の日時は変更になる場合があるので、事前に確認してから出かけよう。