岡山放送局

2009年5月20日 13時55分更新

感染発生の際の対応を検討


新型インフルエンザに感染した人が隣接する兵庫県や大阪府で増えていることを受けて、県内の医師たちが19日夜、緊急に会合を開き、県内で感染者が出たときの体制について話し合いました。

この緊急の会合は岡山県医師会が開いたもので、県の担当者や医師などおよそ40人が岡山市中区の「衛生会館」に集まりました。

はじめに県医師会の井戸俊夫会長が「感染者が爆発的に増えればこれまでの発熱外来の体制では対応しきれなくなり、一般の病院でも感染者を診察する事態が予想される。それぞれの病院で対応に食い違いがないようしっかり話し合いたい」とあいさつしました。

会議は非公開で行われ、参加した医師によりますと、インフルエンザウイルスに感染しているかどうかをすばやく検査する簡易キットが不足しているという意見が出されたということです。

県内では、病院に来た人の過剰な不安から、「インフルエンザにかかっていないことを検査で確認してほしい」と求められたケースがあり、検査は本当に必要な場合にのみ行うよう徹底することにしました。

また、病院に来た人に発熱相談センターに電話するよう伝えたところ受診拒否と受け取られ苦情を受けたケースがあり、不安を抱えている人には丁寧な説明が必要であることを確認しました。