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滋賀県でも初の感染者確認 累計200人超える

2009年5月20日12時16分

 滋賀県は20日、大津市の男性(23)が新型の豚インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。兵庫県、大阪府以外に住む人の感染確認は初めて。神戸市では、感染者の入院先になっている病院の女性事務職員(25)への感染が新たに判明。医療関係者では初めてだが、市は「院内感染の可能性は低い」と説明した。

 これを含めて兵庫、大阪両府県内では新たに計42人が判明。20日正午現在で国内感染者の累計は236人(成田空港の検疫で判明した4人を含む)になった。

 滋賀県によると、男性は立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)に通う学生で、一人暮らし。17日夜から発熱やせきなどの症状が出て、19日夕に大津市民病院の発熱外来を受診。20日に滋賀県衛生科学センターの遺伝子検査(PCR検査)で新型感染と判明した。治療薬タミフルの投与で平熱に戻りつつあり、自宅で療養していたが、20日午前、同病院への入院手続きを進めている。

 男性に海外渡航歴はないが、多数の感染者が出ている神戸市にある親類宅に今月15日から18日朝にかけて滞在していたという。県は男性の行動を確認し、濃厚接触者の有無などを調べる。

 神戸市によると、感染が確認された女性事務職員が勤務するのは、同市の新型インフルエンザ対応で中核的役割を担う市立医療センター中央市民病院。職員は病院2階で地域医療機関との連絡業務を担当していた。13日ごろから頭痛が続き、15〜18日は欠勤。出勤した19日に発熱し、自宅で療養している。患者との接触がないことや欠勤状況から、市は病院外で感染したのではないかとみている。

 大阪市では、市立中学1年の男子生徒(13)と、その母親(43)の感染が新たに判明。市によると、生徒の兄は集団感染が起きたとみられる私立関西大倉高校(大阪府茨木市)の2年生で、一時インフルエンザの症状があったが新型とは確認されていないという。

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