国内感染者の８６％が１０代  新型インフルエンザ

　大阪府と兵庫県で拡大する新型インフルエンザの１９日までの国内感染者のうち、８６％を高校生を中心とした１０代の若者が占めることが２０日、分かった。若年層が多い特徴は感染者が５０００人を超えた米国の状況からも明らかになっているが、日本でも同様な傾向が確かめられた。

　１８歳以下が６０％という米疾病対策センター（ＣＤＣ）の統計とは、年代層が違い単純比較はできないが、日本の方がやや若者比率が高いと言えそう。けいゆう病院（横浜市）の菅谷憲夫小児科部長は「日本では最初の感染者が高校生だったため、ほかに感染者がいないか学校を中心に積極的に検査したためではないか」とみている。

　１９日までの国内の感染者数は、成田空港の検疫で見つかった４人を含めて１９３人。年齢別では、１０歳未満が２％、２０代と３０代が３％、４０代が４％、５０代が２％、６０代が１％と低いのに対し、１０代は８６％と飛び抜けて高かった。

　高校の同級生やクラブ仲間など“横方向”の広がりが多いのが大きな特徴だ。