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うれしいでがんす!白鵬が貴に並んだ30連勝

<大相撲夏場所10日目>千代大海(左)を寄りきりで破り、貴乃花に並ぶ30連勝達成の白鵬
<大相撲夏場所10日目>千代大海(左)を寄りきりで破り、貴乃花に並ぶ30連勝達成の白鵬
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 白鵬が平成の大横綱・貴乃花(現親方)に肩を並べた――。大相撲夏場所10日目は19日、両国国技館で行われたが、白鵬はカド番大関の千代大海にのど輪で攻められるも、一歩も引かずにもろ差し十分の形に持ち込み危なげなく寄り切り。昭和以降では貴乃花とともに歴代7位タイとなる30連勝をマークした。入門時からのライバル日馬富士も全勝をキープし優勝争いは終盤に向け白熱してきた。 【夏場所成績  夏場所特集  大相撲優勝額

 負ける気がしなかった。昭和以降では歴代7位となる30連勝が懸かった一番。白鵬は千代大海ののど輪攻撃に一瞬上体をのけぞらせたが、左を差して相手の勢いを止めると、右を巻き替えもろ差し十分の万全の形で寄り切った。

 「巻き替えが良かったですね。のど輪で攻められましたが、下がらない自信がありました。以前の連勝の時とは相撲内容が全然違います。心技体すべての面で今の方がいい」と充実ぶりを強調。平成の大横綱・貴乃花と肩を並べたことについては「まだまだです」と謙虚に話したものの、自己記録を更新した26連勝の時と同様に「あした(の新聞の1面)頼みますよ。楽しみにしています」と報道陣に笑顔でアピールした。

 この日は朝稽古後に腰の違和感を訴え、墨田区の宮城野部屋に専属トレーナーの執行(しぎょう)稔氏を呼び寄せマッサージを受けた。場所前に風邪をひき鼻炎をこじらせたため、その影響が心配されたが、執行トレーナーは「痛みがひどい時はハリを打ったりしますが、そこまで悪くはなかった。今年はずっと状態がいいので初場所から1回もハリを打っていません。心配するようなことは何もないですよ」と説明した。

 取組後の支度部屋。まげを整え浴衣を着た白鵬は鳴海絞(なるみしぼり)の柄を指し、「これ白星が15個つながっているんですよ」と自ら切り出した。今場所15連勝すればライバルの朝青龍の35連勝に並び歴代4位の記録となる。「みんなに記録のことを言われるから(連勝が)楽しみになってきた。重圧がないといえばおかしいですが、いい緊張感ですね…」

 帰り際。報道陣から尊敬する貴乃花親方が「(白鵬は)充実している」と相撲内容を高く評価していることを伝え聞くと「うれしいでがんす」と以前見た映画の「武士の一分」の庄内弁を使って喜びを表した。優勝争いは入門時のライバル・日馬富士が全勝で並び息をつけない展開になっているが、今のところ無敗横綱に死角は見当たらない。

 ≪“エール不要の強さです”貴乃花親方も期待≫白鵬に連勝記録で並ばれた貴乃花親方は「私の30連勝は千秋楽(94年九州場所)でした。大きな力士が相手だったのでやっていて、クタクタでした」と当時を振り返った。後輩横綱のさらなる連勝の可能性を問われると「若さがありますから。24歳ですし、大きなケガがなければ」と期待を寄せた。そして「エールは必要ないです。今のままでいいのでは」と話した。

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