鍛え上げられたボディーを披露する石井慧=東京・六本木
米総合格闘技界入りを目指し、現在“浪人中”の北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト・石井慧(22)=国士舘大=が18日、都内で会見し、参戦先が依然として未定であることを明かした。
前日、遠征先のブラジルから2カ月半ぶりに帰国した石井は、UFCなど複数団体からオファーがあったことは認めたが「まだ分からない。今年中には(試合を)やりたい」とだけ話した。
“石井節”は健在だ。「アメリカでチャンピオンになって有名にならないと。ハリウッドスターになります。揺るぎなき目標です」。ブラジルでは、UFCで活躍するLYOTOの父・町田嘉三氏の道場で練習した。約8キロの減量で、2年前と同じ102キロに。「疲れなくなった」という。
一時はマラリアにかかり入院。今月上旬にはLYOTOのハイキックを顔面に受け、アゴが外れた。そんなハプニングを乗り越え、帰国前に2日間立ち寄った米ニューヨークのヘンゾ・グレイシーの道場で「パンチも見えるし怖くもなくなった」と成長を実感した。
今後1カ月はレスリングを中心に国内で練習。朝青龍の応援で大相撲夏場所を観戦するプランも。「ロシアかオランダに行きたい。ヒョードルと練習したい」と志願した。