分配金３千万円、球団に未払い　関西独立リーグ　

　今年開幕した野球の関西独立リーグで、三月末にリーグ側から全四球団に分配金として支給されるはずだった三千万円が未払いになっていることが十九日、明らかになった。分配金は入場料やスポンサー収入とともに球団運営の大きな柱で、各球団は選手への給料遅配などを懸念している。

　各球団などによると、リーグからの分配金は五千万円。そこからリーグ登録金と参加料各一千万円を引いた三千万円が三月末に支払われる予定だったが、当初の期日を過ぎても振り込みはなく、二度目に指定された四月十五日、三度目の今月十五日にも支払われなかったという。

　神戸９（ナイン）クルーズの広田和代球団社長は「支払いが遅れるという連絡もなく、リーグの対応は極めて不誠実だ」と憤る。

　これに対し、リーグを運営するステラ（大阪市）の中村明社長は「リーグの理念に沿わない球団があり、分配を保留している。支払う意思はある」と釈明している。

　四球団は十九日夜に代表者会議を開き、今後の対応を検討する。明石レッドソルジャーズの大村節二球団社長は「選手のためにもリーグを途中で投げ出すわけにはいかない。存続に向けた方策を話し合いたい」と話す。

(5/19 14:46)