厳しい経営、独立から“独立”も 関西独立リーグ
2009/05/19 02:07更新
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女性初のプロ選手・吉田えり投手の誕生で、一躍注目を浴びた関西独立リーグが、開幕から2カ月で、存亡の危機に陥っている。問題になっているのは、リーグ側から各球団へ3月31日に支払われる予定だった、3000万円の『分配金』だ。
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記事本文の続き 神戸の場合、監督とコーチ、選手の給与、球場使用料など、月の総経費は600万円前後。球団側は、球団職員としては採用をせず、廣田和代球団社長が経営している会社の社員がボランティアで活動するなど、経費をギリギリまで切り詰めた上での数字。分配金があれば、リーグ初年度の今季を、少なくとも乗り切れる計算になる。
開幕前に、リーグ側から、3000万円の分配金支払いを“確約”されたため、各球団は年間予算として、この金額を組み込んでいる。分配金で当座の経営はしのぎ、その間に、各球団独自でスポンサーを集め、次年度以後をにらんだ観客動員アップにつなげる“自助努力”を進めるという流れだけに、初年度の3000万円の分配金は、重要な意味を持っている。
ところが、リーグ側からは、いまだに入金はされず、3度目の延期期日の今月15日にも支払われていない。キャッシュフローの不足で、廣田球団社長は16日、試合後に全選手を招集、今月分の給与支払いが遅れることを通達。「選手もショックを受けていました」と沈痛な面持ちで明かした。
明石の大村節二代表取締役は「資金繰りは四苦八苦」と語り、球団発足後は、球団社長としての給与も受け取っていない事実も明かした。紀州の木村竹志球団代表も「分配金だけでは、もちろん球団運営はできないですが、計算に入れていたわけですから、本当に苦しいです」と吐露した。
野球を続けたいと、希望に燃える若者に、挑戦の場を与える。その趣旨で始まった関西独立リーグ。「だから、簡単に球団を潰せない」と大村球団社長。「球団独自で打てる手はある」と廣田球団社長は、リーグの制約から離れ、独自の“経営改善策”を打ち出したい意向すら示した。4球団の代表者による対策会議は、きょう19日にも行われる予定で、独立リーグからの“独立”という、悲痛な決断の可能性すら避けられない状況だ。
(喜瀬雅則)
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イザ!ブログ
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こんな話しが表沙汰になることが問題だ!
- [黄昏の黄色い帽子に一番星……☆]
- 関西独立リーグは、国内3番目のリーグであるのにも関わらず、この失態ぶりは、何事…
黄色い帽子のしょうちゃんさん
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なるほど、これが現実。
- [面白き ことも無き世を]
- ◆ 独立リーグの試合結果なんて、ドコ探しても【ニュース】に為ってないが、まず真…
ichigen-sanさん