14日、府中市の水道課の職員が、市の工事を受注した5つの建設会社の経営者からあわせて130万円を借金していたことが明らかになりました。市は、この職員を減給処分にしています。
「市民のみなさま方に対して大きな不信を招くものと認識いたしております。大変遺憾であると同時に、この場をお借りして市民のみなさまに深くお詫びを申し上げたいと思います」(府中市 伊藤吉和市長)
問題の職員は、府中市水道課に勤務する57歳の男性主任で、市は「減給10分の1、6か月」の懲戒処分にしました。
府中市によりますと、この職員は、ことし4月までの6年間に市が発注した工事を受注した市内の5つの建設会社の経営者からあわせておよそ130万円を借金したということです。
職員は、過去6年間に土木課や農林課に所属していました。130万円は、競馬などのギャンブルに使ったということです。
職員は、2007年にも業者からの借金が発覚し、厳重注意を受けています。
「1年半前に噂があって、強く戒めているにもかかわらず、その後も改まっていないということがありますので」(府中市 伊藤吉和市長)
先月、問題の職員が、「県警に任意の事情聴取を受けた」と上司に報告したことから市は借金の事実を把握したということです。
市は、職員に「入札などに絡んで便宜を図る権限はなく、汚職にあたる違法行為はなかった」と説明しています。また、130万円はすでに返済したということです。(5/14 18:13) |