2009年5月19日11時31分
【ソウル=牧野愛博】日本で新型インフルエンザ感染が広がり、お隣の韓国でも緊張が高まっている。仁川国際空港では、日本での感染者発生を受け、米国やメキシコなど主要感染国と同様に、日本からの到着便への検疫も強化した。1日約50便ある日本からの到着便搭乗客に、検疫質問書と検温を義務づけている。
日本へのツアーを扱うソウルの大手旅行社によると、今週から関西地方への旅行予約客を中心に、キャンセルや別の場所への振り替えが出始めたという。
また、韓国製薬協会によると、22日にソウルで予定されていた日韓製薬セミナーが日本側の出席が見込めず中止になった。サッカーのアジア・チャンピオンズリーグで、ガンバ大阪と20日に大阪の万博競技場で対戦するFCソウルの選手らは、急きょ購入したマスクを着用して18日に大阪に到着した。
一方、韓国保健福祉家族省は19日、韓国で4人目となる新型インフルエンザ感染者が確認されたと発表した。この感染者はベトナム人女性(22)で、17日に米シアトル発の航空便で韓国に到着した。