[PR]
ニュース: 経済・IT RSS feed
ムーディーズ、日本国債を格上げ 日本経済「自己回復力ある」
このニュースのトピックス:企業吸収・合併・提携
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは18日、円建てで発行される日本国債の格付けを、上から4番目の「Aa3」から3番目の「Aa2」に1段階引き上げたと発表した。日本国債に対する同社の格付け変更は、昨年6月に1段階上げて以来。「Aa2」はイタリアと同格で、一時は先進7カ国(G7)中、単独で最低だった地位から上昇した。
ムーディーズによると、格付けを引き上げた理由として、高い貯蓄率に国内の資金循環が支えられ、1兆ドル(約96兆円)規模の外貨準備を保有する日本経済の「強み」を指摘した。また、追加経済対策の原資として国債が大量増発されることにも「市場は吸収できる」とみて、需給悪化や金利上昇などへの懸念を示さなかった。
日本国債担当アナリストのトーマス・バーン氏は、金融危機で投資家が世界的に安全志向を強めるなか、「日本経済は自己回復力を持っている」と評価した。
日本国債の格付けに関してムーディーズは平成14年5月、最高位「Aaa」から6番目の「A2」に格下げし、アフリカ最貧国の一つだったボツワナより低いと話題になった。これは、当時の他の格付け会社の評価と比べても「突出して低い」(大手証券エコノミスト)との声が上がり、日本の財務省も抗議を行った。
その後、同社は19年10月に1段階上の「A1」に格上げし、「日本の財政再建への取り組みを評価する」などとしてきた。
関連ニュース
[PR]
[PR]