コンサドーレ倶楽部
今季新設 ファミリーシート 未来のサポーターに好評 (2009/04/23)
家族そろって、札幌のゲームを楽しんでもらおうと、北海道フットボールクラブ(HFC)が今季から新設したホームゲームの「夢プランファミリーシート」が好評だ。利用者は「良い席で見られるし、子どもが無料なのでありがたい」と歓迎している。(舩本篤史)
中学生以下無料 気兼ねなく観戦、サイン会も 「ファミリーシート」は昨年まで行っていた小中学生対象の無料招待事業「夢プラン」を拡充した企画で、高校生以上の保護者と一緒に入場した中学生以下が無料となるシステム。 観戦エリアはSA自由席(札幌ドーム=大人料金3000円、札幌厚別公園競技場=同2800円)に設けているが、保護者はB自由席(札幌ドーム=2000円、札幌厚別公園競技場=1800円)の料金で入場できる。 HFCプロモーション業務部の三谷淳部長は「子どもだけでなく、家族で試合を満喫してもらう場所を作りたかった。試合後もコンサの話題で家族のつながりを深めてもらうのが理想」と話す。 同シートのエリアでは、試合観戦だけでなく、サイン会などのイベントを行い、雰囲気を盛り上げる。19日のセレッソ大阪戦では、マスコットのドーレくんや、当日の試合でベンチ入りしなかった横野純貴選手がサインや写真撮影に応じた。 札幌市白石区の中学1年生福崎大空君は「選手のサインがもらえて最高、また来たい」。家族4人で訪れた同市東区の蝦名宰さん(42)も「周りも家族連れなので、他の席と違い、気兼ねなく観戦できます」と話し、長女梢ちゃん(6つ)は「ドーレくんに抱っこされてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。 企画の背景には「未来のサポーター」の育成がある。Jリーグが今年1月に発表した昨季の観戦者調査によると、札幌のサポーターは平均年齢が44歳で全チームで最も高く、29歳以下の割合は2番目に低い17.3%にとどまった。 若いサポーターの獲得には、小さいころからサッカー観戦の楽しさを体感し、リピーターになってもらうことが欠かせない。三谷部長は「サポーターの開拓は、一朝一夕にはできません。長期的な視野に立った取り組みが必要。まず、会場に足を運んでもらえれば」と話している。 |
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