2009年5月19日 19時42分更新
また、多くの人が利用する公共交通機関でも、感染を防ぐための対策が始まっています。
大阪や兵庫と、岡山とを結ぶ高速バスを運行している県内のバス会社の多くが、営業所などで、バスの車内の消毒を行っています。
このうち、岡山市北区のバス会社・シモデンツアーサービスでは、運転手が、大阪から戻ってきたバスの座席や手すりなどに消毒液を吹きかけ、消毒をしていました。
県内のバス会社の多くが、運転手にマスクを配ったり、着用を呼びかけたりしていますが、マスクを注文しても十分に確保するのが難しくなっています。
また、県外と岡山を結ぶフェリーでは船内にうがい薬などを設置し、船内放送で乗客にうがいや手洗いを呼びかけています。
玉野市の宇野港と香川県の高松港を結んでいる国道フェリーでは、20日以降、乗り場に消毒液を設置し、乗客がフェリーに乗る前に手を消毒してもらうことにしています。
今月24日には香川県の小豆島で5000人以上が参加するマラソン大会が予定されていましたが、新型インフルエンザの影響で中止が決まり、フェリーの予約を取り消す利用客も増えているということです。
一方、JR西日本では、新幹線の新神戸駅や新大阪駅など、兵庫県や大阪府、それに京都府の駅を中心に、乗務員や駅員にマスクの着用など、感染予防の対策をとらせています。
しかし、岡山県内では今のところ新たな対策はとっておらず、「事態を慎重に見守り、今後、状況がさらに悪くなれば対応を考える」としています。