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【新型インフル】医療現場大混乱 発熱外来はパンク状態 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:新型インフルエンザ
国は、発熱などの症状に加え、感染者発生国への海外渡航歴がある場合に限り、新型への感染の可能性があることから、直接医療機関に行かないように要請している。しかし、海外渡航歴などがない患者についても、病院側が診察を拒否してしまったという。誤解が原因だが、医療不信にもつながりかねない。
診療拒否など医療現場がナーバスになるのには、致し方ない理由もある。
現場の医師は、訪れた患者が新型インフルエンザの可能性を排除しきれない以上、他の外来患者や入院患者に感染を拡大させる危険性を心配しないわけにはいかないからだ。
医療ジャーナリストの和田努氏は「入院患者は免疫力が落ちており、重症化する可能性が高い。そうなれば、病院や医師の責任は免れない」と語る。開業医であれば、病院の休診などにもつながりかねない。
群馬県では、インフルエンザ診察にあたった医師を公務員の身分扱いにする措置も導入されつつある。万が一の時に、公務員としての補償ができるからだ。
日本医師会では、患者の診察により医師や病院が休業した場合の補償制度の創設などを求めている。しかし、厚労省は「どういった対応ができるか検討している」と述べるのみで、医療現場の不安を打ち消すまでにはいたっていないのが現実だ。
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