新世紀のビッグブラザーへ 著:三橋貴明
本作品は、昨今の日本社会を脅かす「人権擁護法案」「外国人参政権」「沖縄一国二制度」「東アジア共同体」「外国人の公務員採用」「女系天皇制」「無防備地域宣言」など、日本国内の「良心勢力」及び外国勢力の推進する施策が、何を目的にしているのか、彼らの主張が実現したとき、日本社会がどのように変貌を遂げるのかを描いた、シミュラフィクションです。
シミュラフィクションとは「シミュレーション」と「フィクション」を合わせた造語です。代表的なシミュラフィクションとしては、トム・クランシーのジャック・ライアンシリーズや、共産主義社会の恐怖、ディストピアな世界を描いたジョージ・オーウェル作「1984年」が上げられます。
本作もオーウェルと同様に、ディストピア(理想郷のユートピアの逆で、人権が抑圧された極度の管理社会)を描いており、題名からも分かるとおり、「1984年」へのオマージュです。
人権、平和、市民、共生、環境など、様々な美辞麗句を用い、実際には極度に人権が抑圧され、閉塞感に満ちた「大アジア人権主義市民連邦」のお話をご堪能下さい。主人公である「ススム」と「MIKI」の物語は、明日の日本人の物語でもあるのです。
*本作品は、まず第一部を一挙に掲載し、第二部の三章については08年4月13日から隔週で掲載致しました。そして2008年5月6日、現代のビッグブラザーとも言うべき中国国家主席来日の日に、無事、完結いたしました。