経済
制振材好調、4倍に増産 住友ゴム子会社
住友ゴム工業の子会社SRIハイブリッド(神戸市中央区)は、建築物の壁などに埋め込み地震などの揺れを吸収するゴム製制振材の生産量を、前年比四倍に引き上げる。住宅向けが好調なほか、ビル、学校などへの販売も強化するためで、加古川工場の生産区画を二倍に広げる。投資額は非公表。「阪神・淡路大震災の被災地企業として、制振材を国内外に普及させたい」という。(段 貴則)
同社の制振材は、地震エネルギーを瞬時に熱エネルギーに変換して、揺れを低減させる独自技術が特長。不動産市場は冷え込んでいるが、制振能力の高さに加え、住宅大手などと協力して専用商品を開発するなどして販路拡大に成功したことから増産に踏み切る。
同社が制振事業に進出したのは一九九四年で、橋りょうの風対策向けに生産を始めた。翌年の大震災を機に「神戸の企業として自社技術を地震対策に生かそう」と研究を強化。二〇〇四年には、住宅大手のミサワホーム(東京)との協力で、一戸建て住宅用制振材を開発した。
室内の壁内部に用いる仕組みで、すでに約一万五千棟で使用された。今年一月には住友林業(同)と共同で地震の揺れを最大70%低減できる制振材を商品化。同社は二階建て住宅に標準装備する。
SRI社はこのほか、建材大手二社を通して、国内の新築住宅の八割を占める全国の中小工務店への拡販にも力を入れる。また、国内シェア七割を占める橋りょう向けや、ビル、学校の耐震化需要も国内外で掘り起こす考え。
(4/29 09:59)
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