高校生バイト出勤停止…外食産業、新型インフル対応に苦慮
5月19日15時5分配信 読売新聞
新型インフルエンザの国内感染が大阪府と兵庫県で拡大する中、外食産業やレジャー産業を中心に影響が広がっている。
アルバイトの高校生の出勤を停止したファミリーレストラン、商品の流れを速くするためレーンを短くした回転ずしチェーン……。感染が関西以外の地域に広がった時にどうするのか。今後の対応に頭を痛める企業も少なくない。
◆アルバイト
「日本マクドナルド」(東京都新宿区)では、大阪や兵庫で公立学校などの休校措置を取っている自治体を中心に、約100店で、高校生のアルバイト勤務が多い平日の夕方、日中勤務の主婦に勤務を延長してもらうなどして対応している。今後、週末になると、さらに高校生の勤務が増えるため、同社コミュニケーション部では「どのように人繰りをするか頭が痛い。ほかの地域に広がらないことを祈るばかり」と語る。
18日にはこの約100店の店員に全員、マスクを着用するよう指示しており、今後、首都圏などに広がることも考え、マスクの備蓄を増やしているという。
ファミリーレストランのロイヤルホストを運営する「ロイヤルホールディングス」(福岡市)でも、両府県の一部店舗で、19日から高校生アルバイトの出勤を停止する措置を取った。高校生のアルバイトは各店舗とも従業員の1割程度。同社も「今後、感染がさらに拡大すればまた対応を考えなければいけない」と不安そうだ。
◆衛生対策
回転ずしの「くら寿司」を運営する「くらコーポレーション」(堺市)は18日以降、近畿圏の店舗で感染防止に万全を期すため、すしをのせた皿が流れるレーンを短くして客席も少なくした。すしが外気に触れる時間を短縮するためで、同社の広報担当者は「これらの店は、お客様に待ってもらわないといけない状況になっている」と話している。
「ファミリーマート」(東京都豊島区)では兵庫、大阪、京都の2府1県の計約950店舗で、おでんの販売を中止した。
同社を含むコンビニ各社は、レジカウンターのそばで、おでんのほかフライドチキンなどを扱っているが、おでんは夏場でも、肌寒い日や冷房で冷えた体を温めようと一定の需要がある。1年を通じ用意しておきたいメニューだが、外気に触れたまま店頭に並んでいることを不安に感じる客がいるのではないかと、“苦渋の決断”をしたという。
同社広報・IR部は「不安を助長することにならないかという懸念もあり、公的機関が感染者を確認した自治体を中心にした。今後も同じ考えで、対象拡大は状況に合わせて」と話し、推移を見守っている状態だ。
◆集客施設
「正直、今後どうなるかわからないことばかり。とにかく慌てないよう臨機応変な対応に努めている」というのは、東京ドーム(東京都文京区)。今月1日に社長を本部長とする新型インフルエンザ対策本部を設置し、コンサートやプロ野球などでにぎわうドーム内で感染が疑われる人が見つかった場合、通常の医務室ではなく、4か所に特設したテントに案内し、行政の発熱相談センターに連絡するという段取りを決めた。さらに、すべてのトイレに消毒液を置いたという。
一方、セ・パ交流戦が19日から始まる京セラドーム大阪(大阪市西区)は16日から球場内でのジェット風船の販売を自粛。球場内のトイレにはやはり、消毒液を設置したという。
アルバイトの高校生の出勤を停止したファミリーレストラン、商品の流れを速くするためレーンを短くした回転ずしチェーン……。感染が関西以外の地域に広がった時にどうするのか。今後の対応に頭を痛める企業も少なくない。
◆アルバイト
「日本マクドナルド」(東京都新宿区)では、大阪や兵庫で公立学校などの休校措置を取っている自治体を中心に、約100店で、高校生のアルバイト勤務が多い平日の夕方、日中勤務の主婦に勤務を延長してもらうなどして対応している。今後、週末になると、さらに高校生の勤務が増えるため、同社コミュニケーション部では「どのように人繰りをするか頭が痛い。ほかの地域に広がらないことを祈るばかり」と語る。
18日にはこの約100店の店員に全員、マスクを着用するよう指示しており、今後、首都圏などに広がることも考え、マスクの備蓄を増やしているという。
ファミリーレストランのロイヤルホストを運営する「ロイヤルホールディングス」(福岡市)でも、両府県の一部店舗で、19日から高校生アルバイトの出勤を停止する措置を取った。高校生のアルバイトは各店舗とも従業員の1割程度。同社も「今後、感染がさらに拡大すればまた対応を考えなければいけない」と不安そうだ。
◆衛生対策
回転ずしの「くら寿司」を運営する「くらコーポレーション」(堺市)は18日以降、近畿圏の店舗で感染防止に万全を期すため、すしをのせた皿が流れるレーンを短くして客席も少なくした。すしが外気に触れる時間を短縮するためで、同社の広報担当者は「これらの店は、お客様に待ってもらわないといけない状況になっている」と話している。
「ファミリーマート」(東京都豊島区)では兵庫、大阪、京都の2府1県の計約950店舗で、おでんの販売を中止した。
同社を含むコンビニ各社は、レジカウンターのそばで、おでんのほかフライドチキンなどを扱っているが、おでんは夏場でも、肌寒い日や冷房で冷えた体を温めようと一定の需要がある。1年を通じ用意しておきたいメニューだが、外気に触れたまま店頭に並んでいることを不安に感じる客がいるのではないかと、“苦渋の決断”をしたという。
同社広報・IR部は「不安を助長することにならないかという懸念もあり、公的機関が感染者を確認した自治体を中心にした。今後も同じ考えで、対象拡大は状況に合わせて」と話し、推移を見守っている状態だ。
◆集客施設
「正直、今後どうなるかわからないことばかり。とにかく慌てないよう臨機応変な対応に努めている」というのは、東京ドーム(東京都文京区)。今月1日に社長を本部長とする新型インフルエンザ対策本部を設置し、コンサートやプロ野球などでにぎわうドーム内で感染が疑われる人が見つかった場合、通常の医務室ではなく、4か所に特設したテントに案内し、行政の発熱相談センターに連絡するという段取りを決めた。さらに、すべてのトイレに消毒液を置いたという。
一方、セ・パ交流戦が19日から始まる京セラドーム大阪(大阪市西区)は16日から球場内でのジェット風船の販売を自粛。球場内のトイレにはやはり、消毒液を設置したという。
最終更新:5月19日15時5分