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2009年5月19日(火) 東奥日報 ニュース


■ 妊婦ら高リスク者感染予防/県病

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 新型インフルエンザは、特に妊婦や呼吸器、循環器に疾病を持つ患者が感染すれば、肺炎につながり重症化する恐れがある。県立中央病院(青森市)では危機感を強め、これらリスクが高い人たちに対する感染予防に力を注いでいる。

 県病が恐れるのは、気管支ぜんそく、心臓病、糖尿病など慢性的な持病のある患者への感染。感染すれば、心肺機能が弱まり肺炎を発症、症状が重くなる。免疫力の低下している妊婦も肺炎になる場合があり、重症化につながりやすい。

 産婦人科では院内での感染防止を強化している。健診の際に妊婦にチラシを渡して新型インフルエンザ対策を説明。感染した場合、抗インフルエンザ薬・タミフルを投与しても、胎児に影響はないとされることを伝え、「きっちり妊婦を保護していく」という。

 感染症指定医療機関の県病は四月三十日から、内部の気圧を低く設定することで病原体を外部に漏らさない構造の「陰圧テント」一張を設置している。敷地内の立体駐車場に設けたのは、一般患者と感染疑いのある人の接触を避けるためだ。

 一方、危険度の高い人たちの感染防止対策について、県保健衛生課は「弱毒性ということもあり季節型インフルエンザと同じ」と医師と患者の間での対応に任せ、行政として特段の対応は取っていない。

 これに対し「協力を要請すればやってくれるだろう、という医療機関の善意に甘えているのではないか」(弘前市の四十代開業医)と、感染者の受け入れ態勢が医療機関頼みになっていることを指摘する声も出ている。




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