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発熱外来、態勢整備が本格化 検査対象拡大の病院も 5月19日(火)

 新型インフルエンザの国内での感染拡大を受けて18日、県内の感染症指定医療機関や自治体では、発熱症状を訴える人を専門に診る「発熱外来」の態勢整備や準備が本格化した。また、県立須坂病院(須坂市)は、海外渡航歴や国内発生地と接点がなく一般外来を訪れる人についても、一定の症状がある場合は、新型インフルエンザの検査対象とする方針を決めるなど、県内での感染者発生を想定した動きが加速している。

 須坂病院ではこれまで、発熱や悪寒、のどの痛みといった症状があっても、流行地への滞在などがなければ、簡易検査を行わないケースもあったという。だが、関西での感染拡大を受け、斎藤博院長は「善光寺御開帳などで全国から県内にも大勢の人が訪れている。当然、感染者も入ってきているという認識で臨みたい」と説明。インフルエンザが疑われる人は、一般外来を含め、すべて検査対象とすることを確認した。

 飯田市立病院はこの日、発熱外来の「受付」を開設。発熱など心配な症状がある人は通常、保健所に電話相談した上で発熱外来を受診することになっているが、患者が直接来院してしまうケースも考えられるため、あらかじめ準備しておく狙いだ。

 受付は建物外の仮設テントに設け、看護師が常駐。十八日は職員らが病院玄関周辺で、一般来院者に「発熱がある患者さんはテントまでお越しください」と書いたチラシを配った。

 一方、松本市は同日、新型インフルエンザ対策本部会議を開き、医療機関とは別の場所に設ける独自の発熱外来について、21日までに開設準備を整えると決めた。

 開設場所は松本城西側(市小児科・内科夜間急病センター北西)の駐車場。市内で感染が確認された場合に診察を開始し、事務員3人、医師と看護師が1人ずつ常駐。24時間態勢で、原則として市民を診療する。1日最大50人の診察が可能だ。

 検査キットのほか、肺炎を併発した患者への対応として、血中酸素濃度を測定するパルスオキシメーターなどを備える。開設費用は約2000万円を見込む。

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5月19日(火)の県内ニュース

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