大阪府内での新型インフルエンザ感染拡大を受け、複数の感染者が入院している府内の病院の医師が十八日、新型インフルエンザの症状の特徴として「体のだるさや下痢より、せきが多いと訴える患者が多い」と指摘した。また中高生の感染者が多い半面、同居の両親らに症状が現れていないことなども指摘し「ある程度の年齢以上は、免疫を持っている可能性がある」との見解も示した。
同日、府庁で開かれた「府新型インフルエンザ対策協議会」(奥野良信委員長)で、六人の患者に聞き取りを行った府内の病院の医師が「より分析を行う必要がある」と前置きした上で報告した。医師によると、六人への聞き取りの結果、全員がせきの症状を訴えたが、下痢などの症状は皆無だったという。
このほか、陽性反応を示した七人を受診した別の医師も「(症状は)従来のインフルエンザと変わらない印象だが、下痢など消化器に異常を呈した患者はいなかった」と言及。高校での感染拡大経路の一つに「スクールバス」が有力視されているとの報告もあった。
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