新型インフルエンザ 舛添厚労相、国際空港での機内検疫「週内にも縮小する可能性」
新型インフルエンザの日本国内感染者数は、関西でなお拡大を続けている。舛添厚生労働相は、閣議後の会見で、国内での感染拡大を防ぐため、現在国際空港で行われている機内検疫を「週内にも縮小する可能性がある」と述べた。
舛添厚労相は、閣議後の会見で「検疫をまったくやめるというわけではありません。段階的に縮小する。最終的には、この連休前というか、通常のレベルに下げるということになると思います」と述べた。
新型インフルエンザに感染している人がいないか、現在、成田空港と関西空港、中部国際空港の3カ所で、海外からの入国者に行われているメキシコ、アメリカ、カナダからの便の機内検疫は、防衛省や国立病院などからの応援を受けて行われている。
舛添厚労相は、国内で感染が広がっている状況に即して、検疫に従事させている国立病院の医師らを病院に戻し、国内の患者の診察にあたらせるため、今週中にも機内検疫の体制を縮小し、代わりに国内の医療体制強化に乗り出すとしている。
一方、カナダでの短期留学を終えて成田空港に帰国し、新型インフルエンザ感染が確認された大阪府の男子高校生は、検査の結果、問題はないとして、19日午前10時に隔離措置が解除され、入院先の病院を退院した。
(05/19 11:46)