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刑の執行停止を申し立て 足利事件で弁護団
栃木県足利市で平成2年、女児=当時(4)=が殺害された足利事件で殺人罪などに問われ、無期懲役が確定し再審請求中の元幼稚園バス運転手、菅家利和受刑者(62)の弁護団は19日、菅家受刑者のDNA型と女児の下着に付着した体液が一致しなかったとする東京高裁のDNA型再鑑定結果を受けて、菅家受刑者の刑の執行停止を東京高検に申し立てた。
菅家受刑者は12年7月に最高裁で上告が棄却され無期懲役が確定。現在、千葉刑務所に服役している。
刑事訴訟法では「検察官は、再審の請求についての裁判があるまで刑の執行を停止できる」と規定している。弁護団は「菅家さんが真犯人ではないことはDNA型再鑑定から明らかで、再審請求には理由がある。検察側は直ちに刑の執行を停止するべきだ」としている。
検察側は、再鑑定で真犯人とは別のDNA型が検出された可能性があるとして、当時の捜査関係者のDNA型を調べて、照合作業することを検討。また、女児の下着に「複数の人物のDNA型が存在する可能性がある」として、弁護側推薦の鑑定医に対し、追加データの提出を求める上申書を高裁に提出している。
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